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サイバートラストのIoT機器向けOS「EMLinux」がx86アーキテクチャに対応

 サイバートラスト株式会社は7日、IoT機器や組み込み開発向けのLinux OS「EMLinux」が、Intel x86アーキテクチャに対応したと発表した。

 EMLinuxは、産業機器などでの利用に対応するため、10年間の長期サポートを提供するLinux OS。組み込み機器やIoT機器に必要なネットワークや、GUI用のソフトウェアパッケージを標準で備えるため、独自開発部分に注力した開発をすぐに始められ、開発期間を短縮できる。

 今回、EMLinuxの対応OSとして、IoT向けに強化されたプロセッサーのラインアップである、Intel Atomプロセッサー x6000Eシリーズ「Elkhart Lake」世代CPUでの動作検証を完了した。これにより、エッジコンピューティングやAI処理などの先端分野を含め、組み込みや産業IoTなど幅広い分野においてLinuxを利用する機器メーカーに向けて、OSの選択肢を拡大した。

 また、PCをはじめ、サーバー、スーパーコンピューター、組み込みシステムまで多様な用途で実績のあるx86に対応したことにより、10年間脆弱性パッチを提供するEMLinuxの長期間のセキュリティメンテナンスが、より幅広い分野で利用可能になるとしている。

 サイバートラストでは、長期サポートに加えて、EMLinuxの脆弱性検査機能を継続的に強化しており、顧客のハードウェア製品に搭載されているKernelやOSSパッケージにおける脆弱性修正の適用状態を検査可能にし、長期的な安定利用を支援していると説明。今後もエッジコンピューティングや産業IoTシステムのセキュア化を推進し、産業機器ベンダーやメーカーを支援していくとしている。