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サイバートラストのIoT・組み込み用超長期サポート対応OS「EMLinux」、セキュリティアップデートを迅速化した最新版を提供

 サイバートラスト株式会社は18日、IoT機器向けLinux OS「EMLinux」について、セキュリティ品質を強化した最新版「EMLinux 2.6」を提供開始した。

 EMLinuxは、産業グレードの長期利用を実現するIoT機器向けLinux OSとして、2019年の提供開始以来、産業、通信、車載、医療、制御機器など、長期安定稼働が必要とされる組み込み機器分野に採用実績が広がっているという。

 今回提供開始したEMLinux 2.6では、セキュリティアップデートの提供を早期化し、CVEへの迅速な対応を実現した。EMLinuxでは、主要なソフトウェアパッケージにDebianパッケージを活用しており、これまで2~5カ月ごとに行われるDebianのポイントリリース時にまとめて取り込んでいたセキュリティアップデートを、個々のパッケージアップデートのタイミングで取り込む体制を構築した。これにより、セキュリティ品質を強化したEMLinuxを迅速に利用可能にした。

 また、標準対応ハードウェアであるNXP Layerscape LS1043A-RDBおよびLS1046A-RDBにおいて、超長期メンテナンスが行われるCIP Linuxカーネル 5.10を適用している。従来のカーネル 4.19と比較して、脆弱性修正の迅速化、機能バグなどを含む修正カバレッジ向上を実現し、より高いセキュリティ品質を提供する。