ニュース

ISID、統合人事システム「POSITIVE」の中堅企業向け展開を強化

新導入テンプレートや移行ツールの提供、教育プログラム拡充で導入コスト削減を支援

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は31日、統合人事システム「POSITIVE」における中堅企業向け販売施策の第2弾として、中堅企業向けの導入テンプレートを2022年秋より開始すると発表した。

 POSITIVEは、人事・給与・就業管理に加えて、タレントマネジメントやAIを活用した人財データの活用など、多様化する企業の人財マネジメントを包括的に支援可能な統合HCMソリューション。従来は大企業グループを中心として展開してきたが、2021年8月に新たなライセンス体系を設定し、販売ターゲットを従業員数300名~2000名の中堅企業まで拡大していた。

 今回の新たな導入テンプレートの提供も、こうした中堅企業向け販売施策の一環で、ISIDがこれまで手掛けてきた中堅企業におけるPOSITIVE導入時の設定内容を参考に、多くの企業が共通して利用する機能を事前設定している。加えて、設定内容のベースとなる設計資料(モデル規定集、調査シート、テストシナリオ)も提供され、導入企業の業務に沿った設定のアレンジが可能。このテンプレートをベースに作業を進めることで、導入コストの大幅な抑制を実現するとした。

 なお、このテンプレートは、POSITIVEの開発・導入・保守の生産性向上ツール「POSITIVE OPTIMUSシリーズ」の新たなラインアップ「POSITIVE OPTIMUS-Template」に位置付け、今後、さらにテンプレートの拡充を図るとのこと。

 あわせてISIDは、販売代理店を通じた中堅企業向けの販売を促進するため、POSITIVE導入技術者向けの教育カリキュラム「POSITIVE導入実践教育プログラムPOSE(Positive Official Skills Education)」を拡充するほか、同社が従来、中堅企業向けに提供してきた統合人事システム「STAFFBRAIN」から、より高機能なPOSITIVEへの移行を容易に行える「POSITIVEマイグレーションツール」を、6月3日より提供開始する。

 このうち教育カリキュラムについては、従来の教育プログラムを「POSE基本コース」に名称変更したうえで、以下の3コースを新設する。

・POSE実践コース:中堅企業向け導入テンプレートを用いた導入手法の習得
・POSITIVE導入の基本と要点コース:プロジェクト管理の基本と要点の習得
・POSITIVEコーチング導入教育コース:利用企業自らがPOSITIVEを導入する場合のサポート手法の習得

 これらの教育カリキュラムの一部はPOSITIVE利用企業にも提供され、利用企業自らが中堅企業向けテンプレートを利用して自社へ導入を行うことを支援するという。ISIDでは、これによって、導入にかかわる外部支払いコストの最小化や、制度改定時の変更をユーザー自らがスムーズに実施する、といった効果が期待できると説明している。