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ISIDのHCMパッケージ「POSITIVE」、BPA機能を搭載 企業のニューノーマル対応に向けた業務効率化を支援

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は18日、統合HCM(Human Capital Management)パッケージ「POSITIVE」の最新版「同 Ver.6.4」において、給与計算業務などの定例業務を自動化するビジネスプロセスオートメーション(BPA)機能を新モジュールとして追加するとともに、スマートデバイス対応モジュールの機能強化を行うと発表した。販売代理店向け事前評価用のRC(リリース候補)版を2020年12月に先行リリースし、2021年3月より正式版を提供開始する予定。

 POSITIVEは、グループ人財管理を支援する統合HCMソリューション。基幹人事システムの主要機能である人事・給与・就業管理やワークフローに加え、タレントマネジメントやモバイル対応など、さまざまな機能を備えており、大手企業向けのHCMパッケージとして位置付けられている。

 今回提供するBPA機能では、給与計算業務において、担当者の判断が不要な操作が自動化され、作業効率向上やヒューマンエラーの削減が可能になるという。また作業の実行時刻を指定可能となっており、処理実行を夜間にすれば、翌日すぐに後続処理を進められるため、作業プロセスの効率化が期待できるとのこと。

 また現在、グループの人事業務を集中して行うシェアードサービス部門では、同一処理をグループ会社ごとに複数回実行したり、会社ごとの個別ルールに対応したりといったように、作業が煩雑かつ属人化している場合があるという。BPA機能では、複数会社をまたぐ業務の自動実行プロセス一括設定と並列処理も可能になっていることから、属人化の解消や処理時間や待機時間の短縮も実現できるとした。

 さらに人事給与システムでは、毎年の法制度変更などへの対応により、システム更新が頻繁に発生し、RPAなど外部の自動化ツールを利用している場合、システム更新のたびに設定の確認・修正が必要となるケースがある。これに対してBPA機能は、POSITIVEに内蔵される自動化ツールのため、システム更新時のメンテナンスについても省力化が可能になるとのことだ。

 一方のスマートデバイス対応の強化では、モバイル端末で住所や家族状況変更などの各種人事申請が可能で、上長における申請承認機能や申請のメール通知機能を実装する「モバイル申請」モジュールが追加された。

 また従業員の就業管理を行う「モバイル就業」モジュールにおいて、出退勤情報の登録や時間外や休暇などの就業申請機能に加え、タイムレコーダー打刻時に位置情報を記録するGPS機能を追加。

 従業員からの各種照会を可能とする「モバイル照会(旧モバイル給与)」モジュールも強化され、従来の給与明細照会に加えて、源泉徴収票・社保改定通知書の照会も可能になっている。

 ISIDでは、これらのモジュールの追加・強化によって、定型業務の効率化やさらなるモバイル対応を図ることで、With/Afterコロナを見据えた企業の“ニューノーマル”対応を支援する考えだ。