CTC、ISIDの統合人事システム「POSITIVE」を提供　人的資本の最大限の活用を支援

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は13日、株式会社電通国際情報サービス（以下、ISID）と販売代理店契約を締結し、ISIDのHCMソリューション「POSITIVE」を提供開始すると発表した。

　POSITIVEは、人事・給与・就業管理に加えて、タレントマネジメント支援やグループ会社管理など、広範な業務機能を網羅した統合人事システム。従業員の能力やスキルなどを資本としてとらえて価値を最大限に引き出し、従業員の生産性向上や業務の効率化、チームワークの強化など、組織内での働き方や成果を中長期的に支援するという。

　従業員は、担当している職務または将来目指す職務に必要な「知識、技能・技術、経験」に対して、本人が習得しているスキルを入力することで、現有能力の確認（レベル判定）と、将来行いたい職務に対する不足能力の確認（ギャップ分析）を実施可能。一方の利用企業は、従業員の入力データに基づいて、能力開発や適材適所な配置を図れるため、業務の生産性や成果の向上を通した人的資本の強化につなげられるとした。

　またデータの管理や分析に際しては、企業固有の管理項目を自由に追加できるほか、グループ各社で資格や役職の定義が異なる場合でも、全社統一基準に読み替えて情報の抽出・分析を行えるので、グローバル／グループで活躍する人材の育成・配置にも活用可能としている。

　CTCでは、人的資本経営に向けた情報開示や人的資本の価値向上を目指す企業を中心に提供し、3年間で8億円の売上を目指す。なお同社は、人事ソリューションの提供や業務の効率化や生産性向上、グローバル人事管理システムなどのシステム開発において実績を持つとのことで、POSITIVEを提供するとともに、システムの設計や開発、運用管理を含めたシステム全体をトータルでサポートするとした。

POSITIVE ソリューション概要図