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ISIDの統合人事給与システム、マイナポータルAPIを利用した健康保険組合向け電子申請手続きに対応

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は6日、統合人事給与システム「POSITIVE」「STAFFBRAIN」が、4月30日より、「マイナポータルAPI」を利用した健康保険組合向け電子申請手続きに対応すると発表した。

 現在、健康保険組合向けの電子申請システムの運用が開始されており、資本金1億円超等の特定法人については、被保険者報酬月額算定基礎届などに関して、マイナポータルを利用した電子申請が義務化されている。

 そのマイナポータルでは、民間事業者が提供する外部システム・サービス等と連携するための「マイナポータルAPI」が提供されているものの、企業が利用する場合、マイナポータル自体には直接電子申請できるメニュー画面などのインターフェイスがないため、マイナポータルAPIと連携するインターフェイスを自社開発するか、ITベンダーが開発したシステムやサービスを利用する必要があるとのこと。

 そうした背景において、今回、ISIDの統合人事給与システムであるPOSITIVE/STAFFBRAINは、標準機能の拡張によって法制度変更に対応。利用企業は、追加費用なくマイナポータル経由での電子申請が可能になるという。

 まず、健康保険組合に対する一部の手続きについて、4月30日より電子申請に対応し、POSITIVE/STAFFBRAINの画面から申請したり、申請したデータの受付状況や申請結果を画面上で確認したりできるようになる。また申請においては、法人共通認証基盤「GビズID」認証に対応しているため、従来は必要だった有料の電子証明書がなくても電子申請を行えるとのことだ。

 なおISIDでは、今後、電子申請の義務化の対象範囲拡大が見込まれていることから、POSITIVE/STAFFBRAINの機能拡張を順次実施する予定としている。