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UiPath、自動化プラットフォームの最新版「UiPath 2022.4」をリリース

macOS対応ロボットやUiPath Automation Cloud Robotsを新たに提供

 UiPath株式会社は24日、自動化プラットフォームの最新版となる「UiPath 2022.4」の提供を開始した。

 UiPath 2022.4では、Macユーザーが初めてAPIおよびWeb自動化を利用できるようになったことに加え、「UiPath Assistant」のサポートを受けられるようになった。また、Linuxロボットが、長期的なワークフローをサポートできるようになり、プラットフォームを横断して、実行可能な自動化を拡張できるようになった。

 RPAテスター向けの機能としては、Automatic RPA Test Creationにより、RPAテストデータの自動生成が可能になった。これは、複雑に分岐する自動化ワークフローのパターンを、すべて網羅的にカバーしたテストデータを自動的に生成する機能となる。

 また、最新リリースでは、すぐに使用できる自動化が拡張されており、ユーザーはそのメリットを最大活用して、「UiPath Marketplace」およびUiPath Assistantの多様なタスクを実行できる。開発者は、「UiPath Attended Framework」により、魅力的なユーザー体験を提供し、自動化のパフォーマンスを最大化するとともに、開発プロセスを簡素化するベストプラクティスおよび開発プロセスを通じて、エンドユーザーが使いやすい自動化を作成できるとしている。

 機能面では、新しいSaaSロボット「UiPath Automation Cloud Robots」を追加した。UiPath Automation Cloud Robotsは、UiPath Automation CloudでホスティングするSaaSロボットで、これにより企業は、ITや各種リソース、インフラストラクチャを必要とせずに、すぐにUnattendedロボットの展開が可能になる。

 Automation Cloudでは、Windows仮想マシンの「Cloud Robots - VM」がオンデマンドに生成される。「Cloud Robots - VM」は、ユーザー企業のソフトウェアおよび構成設定を取り込めるUnattendedロボットを提供し、必要に応じてスケールアップできる。

 また、新しい「Cloud Robots - Serverless」は、指定された自動化ジョブを即座にセキュリティ下でオンデマンドに実行する、「いつでもすぐに使える」一連のロボットの1つとなる。Windows、Mac、Linux、どのOSを使うユーザーであっても、シンプルなブラウザーベースのアクセスを通じて、作業指示をUiPath Automation Cloud Robotsに送信して、Automation Cloudで即座に実行できる。

 さらに、最新リリースでは、これまで以上の高速パフォーマンス、幅広い統合オプション、ローコードのツールとテンプレートを提供し、開発プロセスから一切のストレスと複雑さを排除すると説明。開発者は、新しい簡素化されたアクセス環境を通じて、「Forms AI」「Document Understanding」「Task Capture」といったAIベースのツールを活用して、より多くのタスクを自動化できるとしている。

 一方、自動化のプロフェッショナルは、「UiPath Integration Service」を活用して、トリガーベースの自動化を短時間で開発できるだけでなく、40以上のAPIベースコネクターにより、SlackやSalesforce Marketing Cloud、Mulesoftなど、広く使われているアプリケーションが関係するプロセスを自動化できると説明。また、「UiPath Apps」の新しいコントロールとテンプレートを利用することで、カスタムコーディングを減らし、アプリケーション開発を合理化できるとしている。

 セキュリティとコンプライアンスの面では、高い信頼性でUiPathクラウドソリューションの導入を促進するため、すべてのUiPathサービスが、SOC 2およびHIPAA証明の範囲に含まれるようになった。ユーザーとデバイス両方のアクセスコントロールの強化では、必ず管理下にあるデバイスのみが使われるように、条件付きアクセスについて、ユーザーとITガバナンスを管理するための、ロールベースのコントロールが拡張されている。さらに、すべてのユーザー企業のデータは、単一のデータセンターにコロケーションされ、政府および企業のデータ主権要件へのコンプライアンスが簡素化されている。