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マルチフィード、IIJ、NTT Comの3社、400GbEを用いたIX相互接続実証実験に成功

 インターネットマルチフィード株式会社(以下、マルチフィード)は 19日、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)およびNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)とともに、400ギガビットイーサネット(GbE)を用いたIX相互接続実証実験に、アジアで初めて成功したと発表した。

 インターネットトラフィックの増加を受け、マルチフィードが提供するIXサービス「JPNAP」では、2012年7月から100ギガビットのインターフェイスを提供しており、IIJやNTT Comも100ギガビットインターフェイスを用いた接続を利用している。一方、インターネットトラフィックの増加により、100ギガビットインターフェイスを複数束ねて接続するケースも増え、より広帯域なインターフェイスの早期提供が求められているという。

 2017年には400GbEが標準化され、通信機器メーカーから400ギガビットのインターフェイスを実装した製品も登場しているが、多数の事業者が接続するIXにおいては、異なる製品間の相互接続性が最も重要で、実利用を想定した形でこれを検証する必要があったと説明。こうした状況を受け、マルチフィード、IIJ、NTT Comの3社による実証実験を行った。

 実証実験では、アリスタネットワークスジャパン合同会社、シスコシステムズ合同会社、ジュニパーネットワークス株式会社の400ギガビット対応ルーター/スイッチを相互に接続。IXで400ギガビットインターフェイス(400G-FR4および400G-LR4)を適用したときの、物理レベル・ネットワークレベルの相互接続性、光スイッチとの相互接続性、経路制御の相互接続性、400ギガビットのトラフィックを流した時の性能などを確認する実験を行った。

 実証実験の結果、400GbEはIXにおける相互接続性や性能面において、商用提供が可能な品質であることが確認できたとしている。

実験構成図

 マルチフィードでは実証実験の結果を踏まえ、JPNAPにおける400ギガビットサービスの提供に向けた検討を進め、2022年度内のサービス提供を目指すとともに、今後も先進的な技術・サービスの開発により、IXサービスの強化・拡充を進めるとしている。また、IIJ、NTT Comは、増大するインターネットトラフィックに対応するために同技術の導入検討を進め、インターネットのさらなる発展および社会的インフラとしての信頼性向上に貢献していくとしている。