日本IBM、Salesforceの活用を支援する「IBM定着化支援サービス for Salesforce」を提供

　日本アイ・ビー・エム株式会社（以下、日本IBM）は3日、株式会社セールスフォース・ジャパンのサービス利用企業を対象に、Salesforceソリューションの活用を支援する「IBM定着化支援サービス for Salesforce」を提供開始した。

　IBMでは、世界中でSalesforce導入を支援した2100社以上から得た調査データを分析し、営業部門、サービス部門をはじめとする顧客接点部門とIT部門を対象に最新の傾向を検証してきたと説明。その結果、Salesforceを導入した44％のユーザーが「Salesforceの定着化が不十分」または「導入が困難」と回答しており、こうした課題に対しては、単純なシステム改善だけでは不十分で、営業業務のプロセスの再検討と、システム改善の両輪の活動が必要になるとしている。

　IBM定着化支援サービスfor Salesforceは、業種業務のコンサルティングの知見をもとに、Salesforceを有効活用できているか、現状を客観的に分析し、さらなる成長に向け、必要なアクションやメンテナンスを提案して、活用価値の最大化やより優れた営業プロセスの実施を推進する。

　サービスでは、「問題の可視化」「改善案策定と合意」「継続的改善」の3つのステップで、Salesforce活用の定着を支援していく。まず、問題の可視化では、Salesforceの導入展開後、どのように活用されているか、認知・理解、受容、徹底、習熟といった定着レベルを認識し、阻害要因を把握する。

　次に、改善案策定と合意では、可視化した課題に対し、目指すべきビジネスゴールを明確にしながら、トップダウン型検討とテクノロジードリブン型施策を組み合わせて展開し、改善を推進する計画を立案し、提案する。また、継続的改善では、現在ある機能の改善と運用の変更により現行システムをより有効に活用していくための「運用支援」と、新領域での適用を検討する「活用支援」の2つのプログラムにより、前のステップで策定した計画の確実な実行を継続的に支援していくとしている。