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NTTデータ、窓口受付業務のデジタル化を支援する金融機関向けサービス「One-W1ndow」

既存申込書を活用したデジタル化に対応

 株式会社NTTデータは27日、金融機関の窓口受付業務のデジタル化を促進するサービス「One-W1ndow(ワンウィンドウ)」を提供開始したと発表した。ファーストユーザーとして、株式会社京都銀行での採用が決まっている。

 One-W1ndowは、既存申込書のフォーマットを変えることなく、Webブラウザ上で表示・記入可能にする金融機関向けサービス。既存のフォーマットを変更せずに表示・記入できるため、金融機関側は対象業務を自由に選択して、申込書のデジタル化を柔軟に内製化可能になるという。

 また、顧客からの申し込みをデータによって受け付けることで、ペーパーレス化と事務集約を促進し、窓口職員の事務負担の軽減と業務効率化につながるとした。さらに、顧客申し込み情報の改ざん防止機能などの入力制御機能も備えているので、Webブラウザ上での受付におけるセキュリティ上の懸念にも対応している。

 申請管理機能には、受付データの回覧機能を備えており、顧客申し込みのペーパーレス管理と受付事務の集約化を促進可能。従来の紙媒体の申込書の管理作業や、行内の郵送作業が不要となり、窓口職員の業務負担が軽減されるとした。このほか、顧客申し込みをデータで受付できるので、受け付けたデータをシステム連携させ、後続事務の自動化も進められるとのことだ。

 一方で金融機関の顧客にとっては、窓口に設置しているタブレットなどから申し込みを行えるほか、インターネットバンキングの認証を介して、顧客のPCやスマートフォンからの申し込みが可能になる点がメリットで、すでに、NTTデータの個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」との連携対応を実現している。

 また、金融機関の勘定系システムと連携して、顧客申込時の申込書にあらかじめ顧客情報を埋め込み表示する機能により、顧客側の入力項目を削減し、申し込み手続きにかかる入力負担を軽減するとした。

 なおNTTデータでは、金融機関が抱える多様な顧客接点のサービス拡充を、同一のクラウド上で開発・維持できるプラットフォームを開発しており、One-W1ndowについてもこのプラットフォームと連携させ、他のサービスと一体感を持った顧客体験の実現を図る考え。今後は、地銀共同センター参加行をはじめとした地方銀行、および他業態金融機関へのサービス展開を図るとしている。