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日立、ハイブリッドクラウドソリューション「EverFlex from Hitachi」に中小規模システム向けデータ連携基盤を追加

 株式会社日立製作所(以下、日立)は16日、ハイブリッドクラウドソリューション「EverFlex from Hitachi」において、企業内に散在する中小規模システムと、パブリッククラウドとの透過的なデータ連携を実現し、機能強化したソリューションの提供を開始した。

 EverFlex from Hitachiは、企業内システムでのクラウド活用、企業内システムからのクラウド移行、企業システムのクラウドネイティブ構築といったクラウド連携において、顧客に適したデータ連携基盤の容易な導入・利用を支援するソリューションと、それらを支える製品群。

 今回の機能強化では、ストレージやサーバー、関連クラウドサービスなどの製品やサービスを、サブスクリプション型から売り切り型まで、顧客の要望に合わせた利用形態で提供する「日立従量課金型データ基盤ソリューション」について、中小規模システム向けのデータ連携基盤として、新ミッドレンジストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform E390(以下、VSP E390)」を追加した。

ハイブリッドクラウドソリューション「EverFlex from Hitachi」の概要図

 VSP E390は、日立のエンタープライズストレージのストレージ基本OSを最適化し、2Uの筐体に搭載することで導入の容易さを高めた、高コストパフォーマンスなミッドレンジストレージ。さまざまな機種のストレージやクラウドストレージを、最大64PiB(ペピバイト)まで仮想的に統合・分割し、用途ごとに割り当てるといった操作を、一元的に管理・運用できる。

 さらに、VSPファミリー共通のデータコピー技術を利用し、ネットワークの帯域が変動しやすい環境でも、クラウドへの安定したバックアップ運用が可能。これらの機能により、中小規模のシステム環境においても、企業内に散在するさまざまなデータを透過的にクラウドにバックアップすることや、クラウド上のアプリケーションから利用することが可能となる。

 VSP E390における最小構成の価格は、月額34万4000円(税別)から。日立は今後も、企業内のシステムとクラウド間のデータ連携を可能にするハイブリッドクラウド向けソリューションを拡充することで、多様化するデータ利活用のニーズに対応し、ビジネス環境の変化に即応できるデータドリブンな経営による顧客の企業価値向上に貢献するとしている。