ニュース

サイボウズ、スケジュール機能などを強化した大規模向けグループウェア「Garoon 5.9」

 サイボウズ株式会社は15日、中堅・大規模組織向けグループウェア「サイボウズ Garoon(ガルーン)」において、パッケージの最新版「Garoon 5.9」を販売開始すると発表した。

 Garoonは、主に中堅・大規模組織に向けたグループウェア。数万人規模でも利用できるスケーラビリティと使いやすさを両立させている点が特徴とのことで、全社の情報共有基盤としての役割に加えて、部門や拠点間の垣根を越えたコミュニケーションの促進にも、効果的に利用できるという。

 ラインアップとしては、クラウドサービスとして利用するクラウド版と、オンプレミス環境などのサーバーにインストールするパッケージ版が用意されており、今回はそのうちのパッケージ版で新版が提供される。

 その新版では、利用率の高いアプリケーションである「スケジュール」を強化しており、コメントへの返信やリアクション、予定の共有といった機能を新たに搭載した。

 予定の共有では、自分が共有先に指定された予定が、共有予定欄(自分が出席する予定とは別のエリア)に表示されるようになる。サイボウズでは例えば、「出席してもらう必要はないが認識しておいてほしい商談を上司に共有したい場合」「予定の参加者ではない人にも予定のコメント欄でのやりとりを共有したい場合」などに利用できると説明。スケジュール上でより活発にコミュニケーションを取れるようになるため、テレワークによるコミュニケーション不足の解消につながるとアピールしている。

 また「ワークフロー」のアプリケーションでは、ワークフローのカテゴリーごとに設定できる運用管理権限を、CSVファイルで書き出し/読み込みできるようにした。これにより、大規模組織でのGaroon導入や移行などの作業負荷が軽減される。

 加えて「メール」も強化され、送信したメールの転送が可能になった。標題や本文から転送されたメールであることが分かりやすくなっているので、送信したメールを関係者に共有する際に便利とのこと。

 このほか今回は、「スケジュール」や「メッセージ」におけるJavaScript APIの強化、Garoon JavaScript APIの仕様変更、スクリーンリーダーの読み上げ対応強化なども行われた。