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Arcserve Japanの統合バックアップ製品「Arcserve UDP 8.1」、ランサムウェア対策などを強化

 arcserve Japan合同会社(以下、Arcserve Japan)は13日、統合バックアップ・リカバリソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」において、セキュリティ機能を強化した新版「同 8.1」を提供すると発表した。

 Arcserve UDPは、仮想や物理の混在する複雑な環境のニーズを満たす次世代の統合バックアップ/リカバリソフトウェア。災害対策などの機能を標準で利用でき、各種クラウドサービスにも対応する。

 今回の新版では、Arcserve UDPの管理コンソールであるArcserve UDPコンソールへのログインに多要素認証(MFA)を導入し、バックアップのセキュリティを強化した。MFAを有効にすると、従来のユーザー名/パスワードに加え、時間ベースまたは電子メールベースのワンタイムパスワードを用いた認証が行われるようになるので、Arcserve UDPコンソールを公開している場合の安全性が高まるという。

 また復旧ポイントのコピー先として、新たに、オブジェクトロックを有効にした「Wasabi Hotクラウドストレージ」「Nutanix Objects」を追加した。オブジェクトロックとは、オブジェクトの削除または上書きを一定期間、あるいは無期限に防止する機能で、これによって、ランサムウェア対策の選択肢を拡張したとのこと。

 さらに、Linux環境でのベアメタル復旧に用いるカスタム Live CDを、新たにCentOS 8.xベースでも作成できるようにした。CentOS 8.x環境に適合したドライバをLive CDに組み込めるため、Red Hat Enterprise Linux 8.x系のLinuxディストリビューションを導入している場合の利便性が向上する。

 このほか、ジョブステータスレポートにおいて、特定の日付範囲に基づいて表示するための日付範囲フィルタの追加を実施。RPO(Recovery Point Objective)レポートでは、復旧ポイントの月別/週別/日別/カスタム分布の機能拡張を行っている。

 Arcserve UDPの価格(税込)は、永久ライセンスが11万円から、サブスクリプションが年間3万6960円から。