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バーチャルオフィス「oVice」、360°映像のリアルタイム配信機能をベータ提供

RICOH Live Streaming APIとの連携を実現

 株式会社リコーとoVice株式会社は7日、oVice社が提供しているバーチャルオフィス「oVice(オヴィス)」に、360°映像のリアルタイム配信機能を追加すると発表した。まずはβ版として、9月初旬に実装される。

 「oVice」は、テレワークに最適なバーチャルオフィスとして使えるバーチャル空間。今回の取り組みでは、この「oVice」と、映像や音声のリアルタイム配信機能を提供するリコーの「RICOH Live Streaming API」との連携によって、バーチャル空間とリアル空間を融合した双方のメリットを合わせ持つハイブリッド環境の構築を実現する。

 具体的には、リコーの360°カメラ「RICOH THETA」をオフィスや店舗などのリアル空間に設置し、360°映像のライブストリーミングを可能にすることで、oViceのバーチャルオフィス上から、実際の現場状況の確認をリアルタイムで行えるようになるという。

 例えば、バーチャル空間上のオフィスに出社しながら、実際に出社しているメンバーとその場で相互コミュニケーションできるようになるため、より正確な情報共有が可能になるとした。また、バーチャル店舗・ショールームに来場し、離れている場所にある現物(建設中の住宅や購入予定の車など)の全方向をリアルタイムに確認するといったことも可能になるので、非対面・非接触でも臨場感のある体験を提供するとしている。

 両社では、この連携により、離れた場所にいる人同士の情報共有やコミュニケーションが円滑化されることから、オフィスに限らず、リアル/バーチャルの店舗やショールーム、工場、教室、公共施設などを相互に融合した、新しいビジネスを探索する事業者を支援すると説明している。

 なお、同機能は「oVice」のユーザーに対してβ版として提供され、用途探索やビジネス性の検証を進める。一方リコーでは、知的創造空間「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo」(RICOH BIL Tokyo)において、「oVice」を活用したバーチャル空間での運営を8月から開始しており、新機能によって、顧客の業種業務に応じた、さらなる価値提供シナリオを検証する考えだ。