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ヨネックスがSAP S/4HANAで基幹システムを刷新へ、顧客増大を実現するグローバル経営基盤の構築を目指す

 SAPジャパン株式会社は6日、ヨネックス株式会社が、SAPの次世代ERPスイート「SAP S/4HANA」、マネージドクラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」、およびアナリティクスソリューションである「SAP Analytics Cloud」を採用したと発表した。導入のパートナーには、株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)が選定されている。

 世界的なスポーツ用品メーカーであるヨネックスでは、10年以上、国産パッケージソフトにスクラッチ開発を重ねたシステムを現行基幹システムとして運用していたという。しかし、海外を含めたサプライチェーンの強化や業務の標準化・効率化などを実現するためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)が必要と判断し、2020年初めから本格的な基幹システム導入の検討を開始した。

 同社では、基幹システム刷新の目的を「顧客増大を実現するグローバル経営基盤の構築」に居続け、その成果達成の要素として「グローバルサプライチェーンの可視化・最適化」「抜本的な業務改革」「スピーディーな課題分析のための経営情報基盤の強化」を掲げて製品を選定した結果、これらの条件を満たすパッケージソフトとして、SAP S/4HANAを採用している。

 またインフラ基盤としては、SAP S/4HANAの継続的な進化・活用のためにSAP HANA Enterprise Cloudを採用。リアルタイムな経営情報分析を図るため、SAP Analytics Cloudも採用した。

 なおSAP S/4HANAの構築にあたっては、NTTデータGSLのSAP認定テンプレート「GBMT for use with SAP S/4HANA」を採用し、2021年1月より導入プロジェクトを開始。2022年8月の日本本社の稼働を目指して作業が進められている。その後は、海外拠点への順次展開も計画されているとのこと。