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SCSKとNECがデータセンター事業で協業、エコシステムパートナーとの接続サービスを共通化して提供

 SCSK株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は14日、データセンター事業における協業を開始すると発表した。協業を通じて、印西キャンパス(千葉県印西市)にあるSCSKのデータセンター「SCSK netXDC 千葉データセンター」に、クラウドサービスやさまざまなサービスプロバイダーなどにセキュアかつ低遅延で接続できる環境を構築する。両社は、この環境および環境を活用したSI・サービスを、2022年度上期から順次提供していくことを目指す。

 SCSKとNECでは、昨今の国内データセンター市場においては、企業や政府・自治体によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速により、顧客のIT資産とクラウドサービスとを接続するハイブリッドクラウド接続や、利用用途に応じて複数のクラウドサービスの容易な接続を可能にするマルチクラウド接続に対応したデータセンターサービスが求められていると説明。

 これらのニーズに対応するため、サービスプロバイダー、IX事業者、通信事業者などと自由に接続できる環境を有するデータセンターサービスに、両社の持つSI・サービスを組み合わせた、データセンターサービスの新しいエコシステム(インターコネクテッドエコシステム)の形成を目指して、今回の協業に至ったとしている。

SCSKとNECの協業によるデータセンター運営概要

 SCSKは、印西キャンパスに2棟のデータセンターを運営し、2022年4月には3棟目のデータセンターの運用開始を予定している。SCSKとNECでは、この印西キャンパスに、サービスプロバイダー、IX事業者、通信事業者などのエコシステムパートナーを共同で誘致する。また、両社のサービスやソリューションだけでなく、共同で誘致したエコシステムパートナーとの接続サービスに関して共通化を図り、それぞれのデータセンターサービスとして提供する。

 共通化されたエコシステムパートナーとの接続サービスを、両社のデータセンターサービスで利用することにより、セキュアかつ低遅延なネットワーク接続サービスやさまざまなクラウドサービスを容易に利用できる。共通化されたサービスに、両社の提供するオンプレミスやクラウド上でのSIサービス、マネージドサービスを組み合わせることで、エンドツーエンドで顧客のDXを支援する。また、SCSKとNECの他拠点のデータセンターからも、同様のサービスが利用可能となる。