ニュース

SCSKとNEC、千葉・印西データセンターを共同運営する合弁会社を設立

 SCSK株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は10日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)加速と事業成長に向け、データセンターおよびネットワーク領域における協業を強化すると発表した。その一環として、データセンター運営における合弁会社「SCSK NECデータセンターマネジメント株式会社」を2022年4月1日に設立する。

 SCSKとNECでは、新型コロナウイルス感染症の拡大や自然災害の多発により、さらなる事業継続性への意識の高まりや、個人情報などの機微情報の安全性の確保において、安心・安全なデータセンターの活用が求められていると説明。さらに、リモートワークの定着やDX加速により、機能が豊富で柔軟性の高いクラウドサービスの併用へのニーズも高まっており、こうした顧客のDX加速に向け、千葉県印西市で2022年4月に竣工予定のデータセンターを共同運営し、クラウド事業者をはじめとするエコシステムパートナーを誘致するとしている。

 これにより、共同運営するデータセンターを利用する顧客は、エコシステムパートナーへの接続において利便性、機密性の面で大きなメリットを得ることができ、エコシステムパートナーは、共同運営するデータセンターへネットワークの接続点を設置することで、両社の顧客がエコシステムパートナーのサービスを活用する機会を得られるとしている。

 SCSKとNECでは、これらの環境を実現するために、データセンターを共同で保有し、対等な立場でのパートナーシップを実現する必要性があるとして、データセンター共同運営会社を設立する。

 新会社は、千葉県印西市で2022年4月に竣工予定のデータセンターの資産を保有し、SCSKとNECに、データセンターサービス、ネットワークサービスを提供する。また、新会社は自然エネルギーの活用による環境にやさしいデータセンター運営を目指し、両社がそれぞれ目指す、温室効果ガス排出を実質ゼロにすることに貢献するとしている。

 新会社の資本金は2億円(資本準備金含む)。出資比率はSCSKが62.5%、NECが37.5%。従業員数は10人。

 SCSKとNECでは、エコシステムパートナーの誘致を継続的に推進し、データセンター内の顧客固有システムと各種クラウドサービスを併用した環境における、高い利便性と機密性を実現していくと説明。今後も両社は、データセンターおよびネットワーク領域における協業を通じて、顧客のDX加速と事業成長を支援し続けるとしている。