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SCSK、国内10カ所目のデータセンター「netXDC 千葉第3センター(SI3)」を千葉県印西市に建設
2020年11月24日 14:50
SCSK株式会社は24日、国内で10カ所目となる新データセンター「netXDC 千葉第3センター(SI3)」を、千葉県印西市に建設することを決定したと発表した。
SI3は、2022年春にサービス提供開始を予定。敷地面積は約3万2201㎡、延床面積は約1万3000㎡。ラック数は1600ラック。総電気容量は20MW。建物は地上7階、棟屋2階で鉄骨造、基礎免震+垂直制振。電源設備は本線予備線2系統受電、発電機はN+1の冗長構成にて無給油連続72時間稼働、UPSは部屋単位で冗長構成の変更可能なフレキシブル設計。冷却設備はN+1冗長構成(オプションによりN+2構成まで拡張可能)。
既存のnetXDC 千葉第2センター(SI2)に隣接して建設され、印西市内では3カ所目のデータセンターとなる。SCSKの全データセンターの延床面積は約9万5000㎡の規模となる。
また、SI3は、2020年4月からSCSKが全社統一で利用を開始した独自の開発・運用「S-Cred+(エスクレドプラス)プラットフォーム」のネットワークコネクティビティ面を向上し、マルチクラウド環境下にある企業システムの開発・運用・全体最適化に貢献するとしている。
SI3が立地する千葉県印西市は、データセンターの銀座「INZAI」としてブランド化がすすみ、海外からも注目を浴びるエリアとなっており、東京から電車で約1時間・成田国際空港から電車で約30分という利便性や、千葉県南房総エリアおよび茨城県県北エリアの海底ケーブル陸揚局との距離が短く、通信品質や費用面にメリットがあることが挙げられるとしている。
SCSKでは、netXDC印西キャンパスのネットワークコネクティビティ向上のため、さまざまな事業者と協業しており、2019年にはBBIX株式会社の第10センターとして、インターネットエクスチェンジ(IX)やクラウドサービスとの接続拠点になり、マルチクラウド接続サービスを提供開始した。2020年にはアルテリア・ネットワークス株式会社が、陸揚局や都内データセンターなどと最大100Gbpsで接続できる専用線接続設備を増強しており、SCSKではSI3のサービス提供開始までに、さらなるネットワークサービスの拡充を図っていく。
また、SI3では、環境負荷低減を目的とした高効率機器を採用し、運営の効率化によりPUEの最小化を図る。SBT認定を視野に、自然エネルギーを活用して、SCSKグループの活動の一つとしてエネルギー効率化を推進し、SDGsの17目標のうち「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と「13:気候変動に具体的な対策を」に寄与した環境配慮を行うとしている。