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Colt、IBMと法人顧客向けエッジソリューションでの連携を強化

 Coltテクノロジーサービス株式会社(以下、Colt)は6日、IBMとの連携を強化し、ハイブリッドクラウド環境間でのデータやアプリケーションのシームレスな移動を可能にする、エッジコンピューティング戦略の顧客企業への導入を支援していくと発表した。

 Coltでは、IBMとのコラボレーションにより、ColtエッジプラットフォームでIBMのハイブリッドクラウドサービス「IBM Cloud Satellite」を展開することで、管理が容易になることが実証されたと説明。IBM Cloud Satelliteは、Red Hat OpenShift上で構築され、顧客はセキュアでオープンなIBM Cloudサービスを、オンプレミスや任意のパブリッククラウド、あるいはエッジなど、好きな場所で展開できるようになる。

 IBM Cloud Satelliteの仮想マシンは、ゼロタッチプロビジョニングを備えた管理・自動化ツールを使用してインスタンス化できる。Coltのオンデマンドネットワーク機能は、ほぼリアルタイムで重要な接続を提供できるように設計されており、顧客企業に対してIBM Edge Application Managerを使って分散型クラウドを展開することをサポートする。

 エッジコンピューティング向けの自律的な管理機能を提供するIBM Edge Application Managerは、Red HatOpenShift上で稼働し、AI、分析、およびIoTエンタープライズワークロードの安全な展開、継続的な運用、およびリモート管理を可能にし、リアルタイムの分析と洞察を提供する。

 また、IBM Edge Application Managerは、オープンソースプロジェクト「Linux Foundation Open Horizon」を利用する業界初のソリューションとなる。Linux Foundationを通して、オープンソースとしてIntel Secure Device Onboard(SDO)が利用でき、エッジノードのゼロタッチプロビジョニングが可能になることで、企業はエッジハブごとに最大4万のエッジデバイスを同時に管理するためのマルチテナントサポートが可能になるとしている。

 Coltは、IBMのパートナーエコシステムの一員で、30社以上の機器メーカーやネットワーキング、IT・ソフトウェアプロバイダーと協力し、大規模なエッジアプリケーションを自律的に管理する、オープンスタンダードベースのクラウドネイティブソリューションを導入していくと説明。IBMのパートナーエコシステムは、エンタープライズKubernetesプラットフォームのRed Hat OpenShiftを使用しており、ベアメタルからマルチクラウド、およびその間のすべてのワークロードを顧客が管理し、近代化できるよう支援することで、ハイブリッドクラウド環境を促進するとしている。