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ColtとIBM、「インダストリー4.0」技術導入上の課題を解決する共同ラボ環境を立ち上げ

 英Colt Technology Services(以下、Coltテクノロジーサービス)と米IBMは現地時間23日、IBM Cloud Satelliteに支えられた安全なエッジクラウドサービスをエンドユーザーに提供し、情報技術(IT)と運用技術(OT)のシステム統合といった、製造業のバリューチェーンにおけるインダストリー4.0技術導入上の課題を解決する、共同ラボ環境の立ち上げを発表した。

 IBMとColtは、業務を強化し、顧客により良いサービスを提供することで、さまざまな業界の企業に重要な変革をもたらすことを目的とした、長年の協力関係と共有ビジョンを持っていると説明。製造業のインダストリー4.0への転換を支援する概念実証と、最適化されたソリューションを提供するために設計されたラボは、5Gや、目視検査、サプライチェーンの遠隔測定監視、IT/OTセキュリティ、遠隔管理、脅威監視などのエッジ機能を活用して収益化する方法を模索する、業界全体の企業に実地体験を提供する予定としている。

 これらの実験的ユースケースを強化するために、Coltは次世代クラウド型SD-WANサービスと、インテリジェントで柔軟な仮想化コンピューティングプラットフォームであるColt Edgeを活用する予定。Colt Edgeは、プライベート5Gから特定の業界ソリューションまで、複数のサービスに利用可能なエッジソリューション一式を提供する。

 IBMコンサルティングとの協力により、このアプローチには、IBM Cloud SatelliteやIBM Maximo Application Suiteなど、IBMのハイブリッドクラウドとAI技術のシームレスな統合が含まれる。IBMとColtの技術を組み合わせることで、ネットワークエッジでのITとOTの円滑な融合を実現しながら、製造業務のパフォーマンスを最適化する環境を顧客企業に提供する。

 ラボでは、インダストリー4.0実現のための3つの基礎となるエッジユースケースを統合し、実現した。「目視検査」は、不良部品やサプライチェーンの問題を特定し、次のアクションを工場でのシナリオに基づいて自動的に起動する。「サプライチェーン・テレメトリー」は、Maximoが在庫や部品の減少を検知し、新規発注、充填作業を自動化する。「エッジでのセキュリティ」は、IT/OTおよびクラウド環境全体に渡り脅威を監視し、データを保護する。

 Coltのイノベーション担当副社長であるミルコ・ヴォルトリーニ氏は、「ColtとIBMは長年にわたりパートナーシップを築いており、ラボの立ち上げは、私たちのパートナーシップの力をお客さまにお見せするものです。IBMとColtの専門性によって強化された、最適な接続性、エッジ、スマート製造ソリューションを結集し、IBM Maximo Application Suiteへの移行を支援し、お客さまの変革への道筋をいかに支援できるかを実証します」と述べている。