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パワーエックスとIIJ、蓄電システムとコンテナデータセンターの活用に向け協業

 株式会社パワーエックスと株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は13日、蓄電システムとコンテナデータセンターを活用した協業に関する覚書を締結したと発表した。

 AI需要の高まりに伴い、大規模な電力消費を伴うGPUサーバーなどの計算資源を収容するデータセンターの需要が増えているが、必要な電力をどこで確保し、AIデータ処理の実行・制御における配置や運用の最適化が課題となっている。これに対し、ハイパースケールデータセンターによる集中処理だけでなく、コンテナデータセンターやエッジデータセンターでの分散処理や、地域電源との連携による安定供給や脱炭素化が注目されている。

 こうした背景を踏まえ、パワーエックスとIIJは、大型蓄電システムとコンテナデータセンターの活用により「AI社会を支える電力・デジタルインフラの構築・拡大」を目指し、その実現に向けて、蓄電システムの調整力と演算基盤を一体化したコンテナデータセンターの共同開発をはじめ、分散ネットワークを活用したデジタルインフラのユースケースや、蓄電システムによる電力活用スキームの開発などについて協業検討を開始する。

 想定される活用としては、日本における再エネ電源の導入拡大や電力需給バランス変化に伴う電力市場価格の変動を踏まえ、安価な電力を蓄えてコンテナ内のサーバー機器に使用したり、余剰電力を需要が高い時間帯に蓄電システムから販売したりすることを検討する。こうした取り組みを通じて、電力、建設、計算資源の確保といった、複雑に絡み合う課題を解決し、「ワット・ビット連携」を推進していく。

 IIJは、島根県松江市でコンテナ型の自社データセンターを2011年から運用しており、データセンターの開発・運用の知見を基に、最適な技術要件の検討とコンテナデータセンターの開発支援を行う。

 両社は協業を通じて、電力とデジタルインフラの効率的な拡大やエネルギー自給率の向上を推進し、脱炭素社会の実現と地域社会への貢献を目指すとしている。

コンテナデータセンター「Mega Power DC」(イメージ写真)