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ソニーマーケティングのIoTブロック「MESH」、ブラウザ版を提供しChromebookでの利用に対応

Android版アプリもChromebook向けの拡張を実施予定

 ソニーマーケティング株式会社は2日、IoTブロック「MESH」がChromebookで利用可能となる「ブラウザ版MESHアプリ」を提供開始すると発表した。あわせて2021年夏に、既存のAndroid版MESHアプリをChrome OSでも動作できるよう、対応プラットフォームを拡張する予定。

 「MESH」は、人感センサーや温度センサーといった機能ごとのブロック(MESHブロック)と、身近なものとを組み合わせることで、生活に身近な仕組みを手軽につくることができるプログラミングツール。例えば、「部屋に人が入ってきたら写真を撮影する」「気温の変化に応じて植木に水をやる」といった仕組みを作れるという。

 この「MESH」は小学校理科の主要教科書に掲載されるなど、教育現場での活用が広がっており、「授業で『MESH』を扱うために対応端末を拡充してほしい」「コストを抑えながらPC配備を進めたい」といった現場の声に応えるため、今回、「MESH」のChrome OS対応を実施するとのこと。

 なお、新たに提供されるブラウザ版は、ChromeブラウザからMESHアプリのページにアクセスするだけで使用可能となるが、MESHブロックと操作端末の接続は、2020年6月に提供開始した「MESH」専用の中継器「MESHブリッジ」を介して行う。

 これは、「MESH」の利用において必要となる、MESHブロックと端末を関連づけるBluetooth接続のペアリング設定が、ブラウザ版ではMESHブリッジに保存されるため。MESHブリッジとMESHブロックのペアリング設定を一度行えば、使用する端末とブロックの組み合わせを変更した場合でも、再ペアリング設定は不要なことから、1人1台のPCを使って授業を行う教育現場などにおいて、より手軽に「MESH」を利用できるとしている。

 ブラウザ版の対応バージョンは、Chrome OS バージョン 89以降。当初はレシピの書き出し/読み込み、MESHブロックのアップデートなど、いくつかの機能は利用できず、今後のアップデートで対応する予定。

 一方、Android版MESHアプリは、Google Playストアからアプリをインストールすることで利用可能となる。インターネットに接続されていないオフライン環境でも「MESH」を利用できる点が特徴で、MESHブリッジを使用せずに、ブロックと端末とのBluetooth接続を直接行えるという。

 ただしこちらの場合は、ブロックと端末の組み合わせを変更すると、Bluetooth接続によるペアリング設定が再度必要となる。多数の端末とブロックを一斉にペアリング設定する場合は、意図しない端末にペアリングされてしまうことがあることから、ソニーマーケティングでは、端末とブロックの組み合わせを頻繁に変更しない場合や、小規模な利用シーンに適していると説明している。

 対応バージョンなどの詳細については、対応アプリのリリース時に案内する予定だ。