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ネオジャパンのビジネスチャット「ChatLuck」、ネットワーク分離環境下での利用に対応

 株式会社ネオジャパンは21日、ビジネスチャット「ChatLuck(チャットラック)」の機能を拡張し、ネットワーク分離環境への導入に対応させたと発表した。ChatLuck V4.0以降において、自治体が利用するLGWAN、あるいは金融機関における内部ネットワークなどの閉塞網とインターネット間で、安全性を担保したチャット環境を構築可能になったという。

 ChatLuckは、PC、スマートフォン、タブレットを用いて、個人間やチーム、社内外のコミュニケーションを効率化するビジネスチャット。クラウド版、オンプレミス版の双方が提供されており、一般企業はもちろん、高い機密性が求められる地方自治体や医療・介護団体など、さまざまな企業・団体で使用されている。

 今回は同製品において、安全性を担保した形で、インターネットから分離された内部ネットワークとインターネット間でのチャット利用を可能とする機能拡張を行った。具体的には、内部ネットワーク内にすべての情報を管理する「ChatLuckメインサーバー」を構築するとともに、インターネットに接続された外部ネットワーク内には「ChatLuck中継サーバー」を構築し、両サーバー間の特定通信を許可することで、ネットワークをまたいだチャットの利用を可能にする。

 この場合、内部ネットワーク内ではChatLuckの全機能を利用できるが、インターネット側からは「テキストチャット」「テキストチャット+アプリで撮影した写真のみ」を許可するといった、機能を制限した運用を行うことになる。

 また中継サーバーはあくまで中継役であり、中継サーバー上にはデータを一切保持しないため、チャットによるリアルタイムコミュニケーションの恩恵をうけつつ、チャットを介したインターネットからのマルウェア侵入、機密ファイルの外部流出といったリスクを防ぎ、安全なチャット環境を構築できるとのことだ。

 ネオジャパンでは、このように「ChatLuck中継サーバー」を利用し、メインサーバーと中継サーバーの特定通信を許可するだけで、従来の強靱化モデルである三層分離構成を維持しつつ、庁内外でのリアルタイムコミュニケーション環境を構築可能になるとアピールしている。

自治体での利用イメージ