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オラクルが「Java 26」をリリース、「Java Verified Portfolio」も発表

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間17日、プログラミング言語「Java」の最新バージョンとなる「Java 26」の提供を開始したと発表した。Java 26(Oracle JDK 26)は、開発者の生産性を向上させ、言語を簡素化し、開発者がAIと暗号化機能をアプリケーションに統合できるよう支援する何千もの改善を提供する。

 また、開発者が開発の取り組みをさらに効率化し、強化できるようにするための「Java Verified Portfolio(JVP)」も発表した。JVPは、オラクルがサポートするツール、フレームワーク、ライブラリ、サービスを厳選して提供するもので、JavaベースのUIフレームワークであるJavaFXおよびマイクロサービス用のJavaフレームワークであるHelidonの商用サポートなどが含まれる。

 さらにオラクルは、HelidonのリリースのスケジュールをJavaリリースと連携させ、OpenJDKプロジェクトとして提案する予定としている。

 Java 26では、JDK Enhancement Proposal(JEP)に基づき、言語機能の改善やパフォーマンスの更新など10件の機能強化が行われた。

 また、これらの改善に加えて、Java 26では組織がアプリケーションのセキュリティ、信頼性、およびパフォーマンスを強化するのに役立つ数十の更新を提供する。Java 26により、企業は業界標準のハイブリッド公開キー暗号化(HPKE)を使用して暗号化処理を合理化できるようになった。また、量子対応のJAR署名を使用してサプライチェーンを将来的に強化し、Unicode 17.0およびCLDR v48の更新により、グローバル標準のサポートを改善した。さらに、暗号化アルゴリズムとレガシーキーストアの制御を強化し、セキュリティとコンプライアンスを向上させた。

 JVMの起動の高速化、より効率的なガベージコレクション、C2 JITコンパイルの拡張およびよりスマートなヒープ管理につながる多数の追加更新により、アプリケーションのパフォーマンスと信頼性が向上した。さらに、開発者や管理者は、HttpClientでのリージョンベースのファイルアップロード、より厳密なランタイムイメージの構築、JVMメトリックAPIの改善、JavaDocの新しいダークモードといった新機能により、生産性を向上できる。

 またオラクルは、AI主導のアプリケーションや分析エクスペリエンスを強化する、高度でインタラクティブなビジュアライゼーションに対し、顧客、学界、ソフトウェア開発業界から高まる需要に応えるため、JavaFXの商用サポートを再導入している。JavaFXの商用サポートは、すべての新しいJavaバージョンと、オラクルが5年間のPremier Support期間中に長期的なサポートを提供するすべてのJavaバージョンで使用できるようになる。

 新たに発表されたOracle Java Verified Portfolio(JVP)は、オラクルが完全にサポート・管理する、明確なロードマップとライフサイクル管理を備えた、厳選されたエンタープライズグレードのコンポーネントセットを提供する。

 JVPは、ミッションクリティカルなJavaコンポーネントのサポート、アクセス、およびドキュメントを合理化し、ライフサイクル管理を簡素化し、将来を見うえた顧客投資を実現する。エンタープライズのイノベーションとセキュリティ標準をサポートするため、オラクルはJava SEの加入者や、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上でJavaワークロードを実行する顧客向けに、JVPを無償で提供する。

 さらに、多くのポートフォリオコンポーネントへのアクセスと使用は、Java SEの加入者やOCIの顧客でないユースケースやユーザーでも無料となる。JVPは重要なJavaエコシステムコンポーネントの、信頼できる検証済みソースを提供するため、これらの資産をオラクルから直接調達することで、顧客はソフトウェアサプライチェーンのリスクを大幅に削減できるとしている。
 JVPには、JavaFX商用サポートに加えて、HelidonとOracleのVisual Studio Code用のJava Platform Extensionの両方に対するオラクルのサポートが含まれている。