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キヤノンMJ、法人向けセキュリティ製品「ESET Endpoint Protectionシリーズ」の新バージョンを提供

PCのディスク全体を暗号化する「ESET Full Disk Encryption」も発売

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は3日、法人向けエンドポイントセキュリティ製品「ESET Endpoint Protectionシリーズ」のWindows用プログラムおよび統合管理システムの新バージョンV8を、2月10日に提供開始すると発表した。また、ディスク暗号化の新製品「ESET Full Disk Encryption」も、2月10日に販売を開始する。

 ESET Endpoint Protectionシリーズの最新版では、「セキュアーブラウザー」と「WMIスキャナー」「システムレジストリスキャナー」を新たに搭載した。

 「セキュアーブラウザー」は、主要なブラウザーをESETの保護下で実行することで、ブラウザーを介した情報窃取を防ぐ機能。Internet Explorer、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxに対応する。PCで実行されている他プロセスからブラウザープロセスの操作を防ぐとともに、ユーザーのアクションを不正に妨害することがあるインストール済みブラウザーアドオンを無効化する。さらに、キーボード入力を監視および難読化することで、パスワードなどの重要な情報も安全に入力できるようにする。

 「WMI スキャナー」と「システムレジストリスキャナー」は、WMIデータベースやシステムレジストリに書き込まれたサイバー攻撃の痕跡を検出し、削除する機能。Windowsの標準機能を悪用する環境寄生型攻撃は、永続化や感染を拡散させていく活動の際に、Windowsシステムに関する情報を取得・設定するための管理インターフェイスであるWMIデータベースやシステムレジストリを利用することが多いため、これに特化したスキャン機能により巧妙な攻撃からコンピュータを保護する。

 ESET Full Disk Encryptionは、PCのディスク全体の暗号化とプリブート認証を行うことで、紛失・盗難時などの情報漏えいを防ぐ製品。AES256を使用したソフトウェアでの暗号化、またはOPAL 4 2.0準拠の自己暗号化ドライブを使用したハードウェアでの暗号化が行え、高い暗号化強度を備える。さらに、暗号化キー保護に対するセキュリティ強化として、Trusted Platform Module 2.0(TPM2.0)も使用できる。

 統合管理システムの「ESET PROTECT」を利用して、ESET Endpoint Protectionシリーズなどのマルウェア対策製品と、ESET Full Disk Encryptionをまとめて管理できる。導入時に、マルウェア対策ソフト・ディスク暗号化ソフトのオールインワンインストーラーを作成して同時に配布できるほか、マルウェアの発生状況やディスク暗号化のアカウントロック時の復旧などが可能。マルウェア対策やディスク暗号化に関わる設定変更時のポリシー配布などができ、1つの管理ツールで統合管理できる。ポリシー機能を使用することで、ディスクの暗号化と復号をリモートで行うことができ、ディスクが暗号化されたPCは起動時にプリブート認証パスワードの入力が必要となる。

 製品の価格(税別)は、企業向けライセンス(6~24ユーザー)の場合で、総合セキュリティ対策の「ESET Endpoint Protection Advanced」は新規・追加が1ユーザーあたり年額5360円、更新が1ユーザーあたり年額3752円。ウイルス・スパイウェア対策の「ESET Endpoint Protection Standard」は新規・追加が1ユーザーあたり年額3710円、更新が1ユーザーあたり年額2597円。ディスク暗号化の「ESET Full Disk Encryption」は新規・追加が1ユーザーあたり年額3710円、更新が1ユーザーあたり年額2600円。