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アライドテレシス、スイッチ製品「x530シリーズ」がVXLANをサポート

ルータ製品ではOpen VPN接続時のTLSのバージョンを指定可能に

 アライドテレシス株式会社は28日、スイッチ/ルータ製品向けファームウェア「AlliedWare Plus(AW+)」の新版「同 Ver.5.5.1-0.1」と「同 Ver.5.5.1-0.2」を提供開始したと発表した。

 このうちVer.5.5.1-0.1では、スイッチ製品「CentreCOM x530シリーズ(AT-x530シリーズ)」がVXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)をサポートした。これにより、仮想マシンを停止させることなく、作動させたまま別のデバイスへ移すことが可能になるため、例えば、仮想マシンでのサービスを提供し続けたままデバイスのメンテナンスを行えるようになるとした。また、ディザスタリカバリに対応するネットワークの設計が容易になるという。

 このほか多くのスイッチ製品において、現在はL2(レイヤ2)フレームのみで設定可能なジャンボフレームが、VLAN間でルーティングされるL3(レイヤ3)パケットにも設定可能になり、ネットワークをまたがるL3通信のパフォーマンスが向上するとのこと。

 あわせて、ネットワークの中核となるランデブーポイント(RP)ルータを中心としてツリー状で構成するネットワーク「PIM-SM(Protocol-Independent Multicast Sparse
Mode/スパースモード)」を利用する際、複数のRP間でマルチキャストパケットの転送を可能とするプロトコル「MSDP」がサポートされる。

 一方、ルータ向けのVer.5.5.1-0.2では、アライドテレシスのルータを用いてOpen VPN接続をする際に、TLSのバージョンを指定可能にした。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のガイドラインにのっとり、これまでに脆弱性が発見されていないTLS 1.2以降を指定できるようになる。

 またOpen VPNにおいて、Ubuntu LinuxおよびDebian Linuxを新しくサポートし、より幅広い環境・市場への導入を可能にした。

 なお、これらの機能の対応ルータは「AT-AR1050V」「AT-AR2010V」「AT-AR2050V」「AT-AR3050S」「AT-AR4050S」の5つである。