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ウイングアーク、帳票クラウド「SVF Cloud」などを強化 26言語への対応や管理機能の改善などを実施

Salesforceモバイルアプリ対応も実施

 ウイングアーク1st株式会社は24日、帳票クラウドサービス「SVF Cloud」「SVF Cloud for Salesforce」の新版を提供開始すると発表した。

 今回のアップデートでは、まず、オンプレミスの帳票基盤ソリューション「SVF」と同等の多言語対応を実現した。両サービスが対応していた8言語に加え、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など、SVFが対応している18言語を新たにサポートしている。

 また管理機能が改善され、SVF Cloud Managerのダッシュボードにて、前契約の超過ポイントの参照や、ポイント消費の明細をダウンロードができるようになったほか、ポイント残高があらかじめ指定したしきい値を下回った際のメール通知が可能になった。さらに、SVF Cloud WebAPIにおいて、ドキュメント管理ソリューション「SPA Cloud」へのアーカイブにも対応している。

 このほか今回は、SVF Cloud for Salesforceユーザーの利便性向上を図るための改善も行われている。具体的には、特定のSalesforce項目の値と帳票レイアウトの関連付けをSVFボタンに定義しておくことにより、帳票出力時に、出力するレコードのSalesforce項目の値によって、使用する帳票レイアウトを動的に切り替えられるようになった。

 従来は、Salesforce上で同じ画面を利用していても、複数の取引先に発行する請求書それぞれに異なった帳票デザインが求められる場合は、帳票を出す際に、取引先ごとに応じた帳票出力用のボタンを配置し、利用者側で選択して出力する必要があった。しかし今回の機能拡張によって、1つのボタンで帳票デザインを出し分けられるようになるため、設計側、利用者側、双方の利便性が向上するという。

 加えて、iPadとiPhoneにインストールされたSalesforceモバイルアプリ上で、プレビュー画面の表示と、帳票出力アクションを実行できるようになった。

プレビュー画面のイメージ

 なおウイングアーク1stでは、新機能の動作を正式リリース前に確認するプレリリース環境の提供を2020年6月から開始しているとのこと。プレリリース状態への変更は、プレリリースの公開(正式リリースの約1カ月前)から正式リリースまでの期間、本番環境以外のテナントにおいて可能となる。その後、正式版がリリースされると、プレリリース状態から正式版へと自動的に移行されるとのことだ。