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日立、社会インフラ保守ソリューションを「社会インフラ保守 powered by Lumada」として体系化

 株式会社日立製作所と株式会社日立システムズ(以下、日立)は、社会インフラの老朽化や人手不足といった喫緊の社会課題に、より迅速・柔軟に対応するため、電力、ガス、道路、橋梁、トンネル、水道などの社会インフラ保守における日立グループのソリューション群を「社会インフラ保守 powered by Lumada」として体系化し、提供を開始した。

 日立グループは、全国450超の顧客への導入実績と、対象インフラに合わせて40を超えるソリューションを強みに、これまでも顧客や社会の課題解決に伴走してきた。今回、これまで個別に提供してきた「管理・計画」「監視・検知」「分析・診断」「保守・作業支援」「防御・統制」の社会インフラ保守に関する既存ソリューション群を体系化し、顧客の課題起点で横断的にソリューションを組み合わせた提案を柔軟に行う。

 また、今後、複雑化する社会インフラ保守においてグループの提供価値を最大化するため、培ってきた事業のドメインナレッジと、AI活用を含む現場課題解決のノウハウであるLumadaのアセットを集約し、想定ユーザーや利用効果などをもとに運用する。さらに、横断的な専門チームを新設して、集約したアセットをもとに各部門が密に連携し、顧客の課題に寄り添いながら適切な解決策をともに作り上げ、持続可能なインフラ維持を支援する。

 専門チームは、日立グループ内の技術と知見を結集し、ビジネス構想から運用・保守まで伴走する。各社が連携しながら提案力の強化を目的に、顧客の潜在的な課題を発掘し、打ち手を立案するとともに、ソリューション集約とユースケース検討を通じて、顧客の課題解決に対する適切なソリューションの組み合わせを提案する。また、顧客の課題に合わせ、各分野のプロフェッショナル部門を編成し、ソリューション導入後の業務効率化・運用負荷・効果測定などの有効性を提示する。

 これらの取り組みにより、Lumadaの多様なソリューションやユースケースを横断的に活用し、データ収集から提供までをシームレスにつなぐ高度な課題解決方法を顧客に提案する。例えば、ダムの点検において、まずドローンが自動航行で壁面の詳細な画像を網羅的に撮影し、次に、AIがその膨大な画像から、ひび割れや漏水といった変状の疑いがある箇所を自動で検出する。検出された箇所は構造物の3Dモデル上に正確にマッピングされ、管理者はPC上で劣化状況を直感的に把握し、効率的な補修計画を策定できるなど、一連の支援が可能になる。

 取り組みは、これまで個別のソリューション提供を通じて蓄積してきたOTとITの知見やデータを統合するもので、将来的にはLumada 3.0のビジョンを体現し、AIで社会インフラを革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi(以下、HMAX)」へと発展させていくとしている。

 今後も日立は、社会インフラ保守事業に積極的に取り組み、地域社会の安心・安全を支え、持続可能な社会基盤を構築するとともに、環境・幸福・経済成長が調和する「ハーモナイズドソサエティ」の実現に貢献するとしている。