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キンドリル、AIエージェントの信頼性ある導入を実現する「ポリシー・アズ・コード」機能を発表
2026年2月27日 08:00
米Kyndryl(以下、キンドリル)は現地時間11日、複雑かつ高度に規制された環境において、企業がポリシーに基づいて統制されたエージェンティックAIワークフローを構築し、エージェンティックAIの本格展開を可能にする仕組みを発表した。
キンドリルのポリシー・アズ・コード機能は、企業の組織ルール、規制要件、運用統制を機械で読み取れるポリシーに変換し、エージェンティックAIワークフローの実行を統制することで、一貫性・監査可能性・信頼性のあるAIの出力を支援する。
キンドリルでは、企業はエージェンティックAIを既存の業務に統合することによるメリットを享受したいと考えているものの、セキュリティ、コンプライアンス、統制といった課題が、AIエージェントの信頼性のある導入の障壁となっていると説明。ポリシー・アズ・コード機能は、運用上の境界を定義し、エージェントの行動を、顧客が定めるビジネスや規制の要件に沿って、説明可能かつレビュー可能にすることで、これらの懸念に対応する。さらに、コスト削減、意思決定の迅速化、エラーの排除を実現し、定義されたポリシーのガードレールのもとでAIネイティブなワークフローを推進するとしている。
ポリシー・アズ・コードは、キンドリルのエージェンティックAIフレームワークの重要な要素として、AIエージェントがシステム間でどのように実行、連携、運用されるかを動的に制御する論理的な統制レイヤーを提供する。既存の業務フローにコンプライアンスをコード化して組み込むこのアプローチは、複雑な企業環境を数十年にわたって運用してきたキンドリルの経験と、ミッションクリティカルなシステムにおいて毎月約1億9000万件の自動化を管理している実績によって強化されており、これらの運用基盤により、ガバナンスの信頼性を高め、エージェントの説明可能性を向上させ、本番環境における予期せぬ挙動を低減できるという。
キンドリルのポリシー・アズ・コードは、エージェンティックワークフローのガバナンスを実現し、さらに独自の仕組みにより強化される。
決定論的実行は、事前に定義されたポリシーによって許可・強制されたアクションのみをエージェントが実行するため、運用リスクを低減できる。
ハルシネーションによる影響の排除に向けては、ワークフロー上で予測不可能または未承認のアクションをガードレールが遮断し、エージェントのハルシネーションによる業務への影響を排除する。
監査を前提とした透明性を確保し、すべてのエージェントの行動や判断をログとして記録し、説明可能なかたちで保持することで、コンプライアンスと監査を支援する。
さらに、人が監督できる機能を提供する。エージェントはあらかじめ定められた検証可能なポリシーに沿ったタスクを実行し、それをダッシュボードから監視することで、一貫性のある行動と意思決定を支援する。
エージェントのワークフロー実行を管理するキンドリルの体系的なアプローチは、金融業務・公共サービス・サプライチェーンといった信頼性と予測可能性が不可欠なミッションクリティカルな分野において、ポリシーで制約された自律型エージェントを安全かつ統制された形で導入することを可能にするとしている。