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アット東京とブロードバンドタワー、データセンター間接続による両社連携サービスを提供開始

ATBeX経由で両社のサービスを相互に利用可能

 株式会社アット東京と株式会社ブロードバンドタワーは5日、両社のデータセンター間接続による連携サービスの提供を開始すると発表した。

 アット東京とブロードバンドタワーは2019年7月、データセンター事業における戦略的パートナーシップによるデータセンター間接続について発表し、サービスの連携についての検証を重ねてきた。

 今回の連携サービスにより、アット東京の顧客とブロードバンドタワーの顧客は、アット東京の相互接続プラットフォーム「ATBeX」を介して、両社の接続サービスの利用が可能になる。両社いずれを窓口にしても、ワンストップでそれぞれが提供するサービスについて、申し込みから利用まで行うことができる。

ブロードバンドタワーとアット東京データセンター間接続によるサービスイメージ

 アット東京の顧客はATBeX経由で、ブロードバンドタワーのAS9607のIPトランジットサービスをご利用できる。アット東京のAS9999のサービスと組み合わせることで、異なるASでのマルチホーミング(複数経路利用)のインターネット環境を構築できる。

 ブロードバンドタワーの顧客は、アット東京のATBeX経由で、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、IBM Cloudなどのクラウドへの閉域接続サービスを利用できる。50M~10Gまでのさまざまな帯域でのクラウド接続を短納期で、柔軟に構築できる。

 また、アット東京とブロードバンドタワーのデータセンター間の相互接続環境を用いて、拠点間を跨いだL2での専用線接続を構築できる。50M~10G未満の帯域についてはATBeX経由で、10Gおよび100Gの帯域についてはWDMを介した DCI(Data Center Interconnect、データセンター相互接続)サービスにより、接続サービスを提供する。

 アット東京とブロードバンドタワーでは、今回のデータセンター間接続によるサービス開始を契機として、今後も両社のサービス・ソリューション活用などでパートナーシップを強化していくと説明。高品質で自由な接続により、顧客が新たな価値を創出できる環境づくりを目指していくとしている。