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BBTとアット東京が戦略的提携、両社のデータセンター間接続を2019年中に開始へ

 株式会社ブロードバンドタワー(以下、BBT)と株式会社アット東京は23日、データセンター事業における戦略的パートナーシップにより、両社のデータセンター間の接続を2019年中に開始すると発表した。

 BBTは、日本のインターネットの中心地である大手町にデータセンター拠点を持ち、IX(Internet eXchange Point)に近いデータセンター事業者として、複数の都市型データセンターを運営している。

 また2018年8月には、「5G」時代のデータセンターを標ぼうする「新大手町サイト」を開設。JPIX、BBIX、JPNAPといった3大IXへの接続性をさらに高めるとともに、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなど代表的なメガクラウドとの直接接続も可能な閉域網接続サービス「dc.connect」を展開している。

 一方のアット東京は、セコムグループの一員として、信頼性の高い電源供給をはじめとする、高い水準の設備インフラを有する複数の大規模データセンターを運営。データセンター内におけるさまざまな事業者間の相互接続プラットフォーム「ATBeX(AT TOKYO Business eXchange)」や、インターネット接続サービス、メガクラウドとの接続サービスなどを展開している。

 今回の提携では、相互の顧客利便性向上を目的に、BBTとアット東京のデータセンター間を光ファイバー回線にて直接接続し、BBTの「dc.connect」とアット東京の「ATBeX」を連携させる。

 これによりそれぞれの顧客は、物理的な建屋・事業者に縛られることなく、顧客間で直接接続(ピアリング)が可能となり、インターネット接続、クラウド接続、海外接続など、より柔軟なネットワーク接続が可能になるとした。

 さらに両社は、今回のデータセンター間接続を契機として、両社のサービス・ソリューションの相互紹介・活用などを含めた提携によってパートナーシップを強化し、来るべき「5G」時代に向けて、データセンター事業の深耕を図るとのことだ。