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ブロードバンドタワーとセキュア、データセンター向けセキュリティソリューションを共同開発

 株式会社ブロードバンドタワーと株式会社セキュアは17日、データセンター向けセキュリティソリューションを共同で開発・展開することで合意したと発表した。

 ブロードバンドタワーとセキュアでは、データセンターの新設が相次ぐ一方、データセンターは利用目的や用途に応じて、大規模化(ハイパースケールデータセンター)や分散化(エッジマイクロデータセンター)が進んでおり、データセンターに求められるスペックや仕様は、ますます高度かつ複雑なものになっていると説明。また、AI/IoT分野の新技術の普及により、入退室管理、ファシリティ内の監視などデータセンターの運用体制やセキュリティシステムも大幅なアップデートの時期を迎えているという。

 こうした背景のもと、データセンター事業者として自社で22年にわたるデータセンター運用実績を持つブロードバンドタワーと、セキュリティ分野のソリューションベンダーとして20年の実績を持つセキュアが、それぞれの技術やノウハウを持ち寄り、データセンターの新時代に向けて、新たなセキュリティソリューションを共同で開発・展開する。

 データセンターにおいては、サーバーや通信機器の設置環境およびインターネット接続(コネクティビティ)と、それらの監視・運用環境を提供しており、24時間365日、安定的に稼働することが要求される。そのため、データセンターごとの環境に特化した専用のシステムを施設内に構築・運用する方が、クラウド型の汎用的なサービスを利用する場合と比較して、施設外部のネットワーク障害の影響を受けづらく、安定性・信頼性において最適といえると説明。一方で、簡易なプレハブ・コンテナ型のデータセンター、小規模なデータセンターなどでは、導入における手軽さの面で、クラウド型の汎用的なサービスにも利点があるとしている。

 こうした傾向を踏まえ、ブロードバンドタワーとセキュアは、ブロードバンドタワーのデータセンターを拠点として、ハイパースケールからエッジマイクロまで、さまざまなタイプのデータセンターに最適なセキュリティソリューションを開発・提供する。

 ブロードバンドタワーとセキュアでは、ブロードバンドタワーが運用するデータセンター内でさらなる研究開発を行い、今後急増していく全国各地のデータセンターの運用現場のDXを推進するために、新たなセキュリティソリューションを共同で企画・提案していくとしている。