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Google、G Suiteを新ブランド「Google Workspace」に改称
7月に発表された新UXを企業ユーザー向けに提供
2020年10月6日 17:05
Googleは6日、G Suiteの新ブランド「Google Workspace」を発表した。
7月には、G Suiteにおいて、メールやチャット、コンテンツ管理、コラボレーションなどさまざまな機能を統合する新しいUXが発表されている。この新UIが企業ユーザーにGA(正式リリース)となったのに伴うブランディング変更だ。なお、今後数カ月以内には、個人ユーザーにも新しいUXを提供する予定。
また、料金プランも従来のG Suiteから再編され、これまでのEnterpriseとBusinessの間に、新しいプランが加わる形となる。
新UXに伴い新ブランドへ
Google Workspace統括バイスプレジデント兼ゼネラル マネージャーのJavier Soltero(ハビエル・ソルテロ)氏は、オンライン記者会見でGoogle Workspaceの意義について説明。COVID-19パンデミックにより、場所が大事ではなくなり、時間が貴重になり、人のつながりが極めて重要になったという働き方の変化を語った。
それに対応するのがGoogle Workspaceの新しいUXだ。Google Workspaceプロダクトマネジメント シニアディレクターのSanaz Ahari(サナズ・アハリ)氏は、その原則として、「Flexible(柔軟)」「Helpful(助けになる)」「Simple(シンプル)」の3つを挙げた。
7月に発表された新UXの機能としては、Gmailの受信トレイから直接ビデオ会議に参加する機能、GmailにGoogle Chatを組み込む機能、チャットルームでのファイルやタスクの共有機能、Gmail内からドキュメントを開いたり共同編集したりできる機能、GmailからChatの内容も検索できる機能、Google MeetとChatのセキュリティ機能などがある。
それに続く新機能としては、DocsやSheets、Slidesからアプリを切り替えずにリンク先をプレビューする「Linked preview」(提供開始)、同じくDocsやSheets、Slidesで“@”でメンションするときに詳細や取るべきアクションを表示する「Smart chips」(順次ロールアウト)、Chatの中でDocsやSheets、Slidesの文書を作ってコラボレートできる「Doc creation in rooms」(数週間内)、Google MeetをピクチャーインピクチャーでDocsやSheets、Slidesに表示する「Meet picture-in-picture across Docs, Sheets and Slides」(数カ月内)が挙げられている。
小規模向けの上位プランを追加
料金プランも従来のG Suiteから再編される。従来の「Enterprise」「Business」「Basic」のうち、BusinessとBasicが担当していた300人以下の小規模企業向けを、「Business Plus」「Business Standard」「Business Starter」の3つのプランにする。
Business Starter(680円/1ユーザー)は従来のBasicに相当し、Business Standard(1360円/1ユーザー)は従来のBusinessに相当する。
Business Plus(2040円/1ユーザー)は、Business Standardの機能に加え、Vaultやモバイル端末管理(MDM)のような、セキュリティ/コンプライアンス機能の補強を必要としているものの、Enterpriseで提供されるような、大企業向け機能のすべては必要としていない企業に向けたプランとなっている。