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住友電工情報システム、Excel業務をWebアプリ化する「楽々Webデータベース」にグラフ機能を追加

単票アプリでは表項目を配置可能に

 住友電工情報システム株式会社は30日、Excel業務をWeb化し、業務改善をすばやく実現できるツール「楽々Webデータベース」を強化すると発表した。単票アプリに表項目を配置できるようにしたほか、データをグラフ化する機能を新たに追加している。

 楽々Webデータベースは、ExcelファイルをWebアプリ化することで、Excel業務における問題を解決するソリューション。ユーザーはExcelファイルの配布や収集、集計といった煩雑な作業から解放され、業務効率化を実現できるとともに、最新情報がリアルタイムに共有できるようになるという。当初はクラウドサービスとして提供され、2019年10月からは、オンプレミス版の提供も開始された。

 今回の強化では、見積書作成のような単票アプリの帳票レイアウトに、明細行を配置できるようにした。これにより、見積書や請求書などの管理を楽々Webデータベースで容易に行えるようになるとのこと。また、明細行は複数配置可能で、複数の明細データを持つ帳票にも対応できる。

 さらに、楽々Webデータベースに蓄積されたデータを簡単にグラフ化する機能が追加された。棒グラフや横棒グラフ、円グラフ、積み重ね棒グラフ、エリアグラフ、折れ線グラフ、複数棒グラフなど、さまざまなグラフを利用可能で、アンケート結果や売上などの数値を即座にグラフ化して、傾向を確認できるとしている。

 これらの機能はまずオンプレミス版で利用可能となり、クラウドサービス版は10月の対応を予定する。

 またオンプレミス版では、楽々Webデータベースで蓄積したデータを、自社のワークフロー製品「楽々Framework3」「楽々WorkflowII」より、マスター選択用のポップアップウインドウとして呼び出せる機能が追加された。

 楽々Webデータベースで管理している顧客データや商品データを利用して申請を行うことや、基幹システムへのデータ登録を行うことが可能となるため、従来、ExcelやAccessを利用して行っていたマスターデータの管理を、プログラム作成することなく簡単にオープン化できるとアピールしている。

 楽々Webデータベースの価格は、クラウドサービス版のうち、10ユーザー、10アプリまで利用可能な「ライトプラン」の場合で月額1万円(税別)から。オンプレミス版は180万円(税別)から。