ニュース

スカイコムとGMOグローバルサイン・HDが提携、対面契約や申し込みをタブレット端末で完結するサービス「Agree対面契約」を提供

 株式会社スカイコムとGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMOグローバルサイン・HD 旧称:GMOクラウド)は3日、スカイコムのWeb API製品「SkyPDF WebAPI」と、GMOグローバルサイン・HDの電子契約サービス「GMO電子印鑑Agree」を利用し、対面契約や申し込みをタブレット端末で完結するサービス「Agree対面契約」を発表した。同日より提供を開始している。

 GMO電子印鑑Agreeは、契約の締結から管理までをクラウド上においてワンストップで行える電子契約サービス。一方スカイコムでは、これまで紙ベースで運用されていた各種帳票や法定文書を電子化する製品を提供しており、その1つとして、PDFファイルの作成・編集・閲覧機能をWeb環境でも柔軟に行えるSkyPDF WebAPIをラインアップしている。

 今回発表されたAgree対面契約では、この両製品を利用することにより、電子文書へ手書きサインを行う仕組みを構築。対面での契約締結や申し込み受付をタブレット端末で完結できるようにした。これを導入した店舗は、契約者に書面での印鑑を求める必要なく、タブレット端末に指先やタッチペンなどで必要事項を記入のうえ、押印の代わりに手書きでサインをしてもらうことで、申し込み・契約の手続きを完了できる。

 契約書・申込書には認定タイムスタンプが自動で付与され、GMO電子印鑑Agree内で電子帳簿保存法に準拠した形で保管される。また、対面以外で交わされた申込書・電子契約書のデータや、PDF化した紙の契約データと合わせて一元管理できるため、店舗においては申し込み・契約データの効率的な管理を行えるとのこと。

 申し込みや契約をタブレット端末のみで完結できるので、店舗側は、郵送や保管・管理にかかる手間やコストを削減可能な点がメリット。また、タブレット端末に手書きで記入された情報は自動でデータ化されることから、事務作業を効率化し、入力ミスなども防げるとしている。

 なお、スカイコムのSkyPDF WebAPIを採用することにより、手書きサインは筆圧や書き順、とめ、はねなどのストローク情報といった、本人特定に有用な付随情報を保持可能。サイン画像は筆跡鑑定に耐えうる仕様のため、真正性の高い文章を作成できるとのことだ。

 両社では、フィットネスクラブ、結婚式場、リフォーム、保険、自動車販売など、店頭での申し込み・契約だけでなく、飲食店やスーパーにおける雇用契約など、さまざまな対面での申し込み・契約場面で活用できるとアピールしている。

「Agree対面契約」の利用イメージ