ニュース

NTT東日本、クラウド型カメラサービス「ギガらくカメラ」での混雑状況の可視化オプションを提供

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は1日、クラウド型カメラサービス「ギガらくカメラ」において、公共施設や商業施設、飲食店などの混雑状況を可視化するサービス「映像解析オプション PLACEAI」を提供開始した発表した。また、建設業界などでの遠隔臨場やイベント会場等での利用に適した、LTE対応の長時間バッテリー内蔵カメラと「クラウドプラン(30日・高画質)」も提供する。

 「ギガらくカメラ」は、ネットワークカメラで撮影された映像をNTT東日本のクラウドサーバー内に保存し、遠隔地からでも閲覧できるようにするサービス。

 今回発表された「映像解析オプション PLACE AI」は、映像内の人物を検知し、秘匿化された画像として出力するオプションで、ギガらくカメラによって、公園や待合室等の施設、飲食店・小売店等の店舗を撮影すると、AIが自動で人物を検知し、人型の画像に塗り替えた画像を1分間隔で作成してくれる。

混雑状況可視化画像のイメージ

 ユーザー企業は、この画像を専用の画面で確認できるほか、その企業が公開しているWebサイトやアプリに表示することも可能なため、施設来訪者のプライバシーを守りながら、いつでも・どこからでも混雑状況を直観的に確認できるようになるとした。なお、一定のしきい値によって混雑状況をメールでアラート通知したり、表示画像を「現在入場規制中です」等の任意の画像に切り替えたりすることも可能となっている。

 オプションの価格は、基本機能が月額4000円(税別)。Webサイトでの閲覧数は1万閲覧まで標準で対応し、追加料金によって1契約で10万閲覧まで拡大できる。

 2つ目の強化点は、LTE対応ポータブルカメラの販売。この機種は、LTEやWi-Fiで映像をクラウドへ通信・保存し、最大8時間の撮影が可能なバッテリーを内蔵しているほか、防水・防塵機能(IP67準拠)も備えているため、屋外でも利用できるという。

 さらに、ユーザー専用画面とカメラ間での通話も可能なことから、建設業における遠隔臨場のような、離れた場所での作業監督において、リアルタイムに映像を見ながら指示出しや確認を行えるとした。価格は個別見積もりで、LTEで利用する場合は、別途SIMの契約が必要となる。

 加えて、同カメラの販売開始にあわせ、高画質なクラウドプラン「クラウドプラン(30日・高画質)」を提供する。持ち運び・ウェアラブル利用などで想定される画像のブレを抑えて、映像を高画質で視聴できるとのこと。

 クラウドプラン(30日・高画質)の価格は、1台あたり月額5000円(税別)。

 このほか今回は、映像解析のAIエンジンやシステムを持つ事業者向けに、「ギガらくカメラ」の画像をAPIにて出力する「画像連携APIオプション」も提供する。これにより、短期間かつ低コストで、映像を活用した多様なソリューションの共創を実現するとのことで、NTT東日本では、新たなサービスの共創にともに取り組むパートナー企業を募集している。