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NTT東日本、HD画質でカメラの監視・録画を行える「ギガらくカメラ クラウドプラン」

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)とセーフィー株式会社は30日、映像を活用したオフィスや店舗での防犯対策、また業務効率化・マーケティング分析のサービスを提供するために協業すると発表した。これに伴いNTT東日本では、クラウド型カメラサービスの新プラン「ギガらくカメラ クラウドプラン」(以下、クラウドプラン)を11月26日より提供開始する。

 NTT東日本では、ネットワークカメラで撮影された映像の遠隔地からのリアルタイムモニタリングや、NTT東日本のクラウドサーバーによる録画データの保存・閲覧などの機能を提供する「ギガらくカメラ」を、2016年4月より提供してきた。

 そうした中で、店舗やオフィス、学習塾などを運営するユーザーからは、映像の高画質化を求められたほか、映像を用いたさまざまなソリューションに関する要望も寄せられていたという。そこでNTT東日本は、セーフィーと協業。同社のクラウド型映像プラットフォームを活用し、映像画質を改善した新しいプラン「クラウドプラン」をメニュー化した。

 この「クラウドプラン」は、HD(1280×720ドット)、最大30fpsの画質と鮮明な音声が提供される点が特徴で、視聴環境はWebブラウザとスマートデバイス向けアプリ(iOS/Android)に対応。Webブラウザでは、複数台設置したカメラを1つの画面から同時に視聴することもできる。また、映像はクラウドへアップロードされるので、外出先でもスマートフォンやタブレットを用いて映像を視聴可能だ。

 撮影中に大きな動きや音が発生した場合には、再生画面に自動マーキングすることが可能で、管理者には発生時刻の画像付きメールで通知する機能も備えた。映像はプランによって7日~180日まで6つの保存期間から選択でき、カメラごとに最適な保存プランを選択可能になっているとのこと。

Webブラウザによる閲覧画面のイメージ
スマホ向けアプリのイメージ
動体・音声検知時にはアプリ通知を行うこともできる

 なお、導入時のカメラ設定はNTT東日本が事前に行い、すぐに利用開始できるように支援するほか、導入後も、カメラの使い方についてサポートセンタの専門オペレーターが対応(365日9時~21時)。サポートセンタでは、カメラのクラウド接続状況などを確認しながら、遠隔でトラブル解決を支援する。

 加えて、カメラとクラウドとの通信が切断してから一定期間回復がみられず、映像が録画されていない恐れがある場合には、メール通知に加え、サポートセンタから電話などによる連絡も可能とした。

 端末1台あたりの月額料金(税別)は、録画保存日数7日の場合で1700円、30日で2500円、180日で6400円などで、IPv4のインターネット接続環境(約1Mbps×カメラ台数分程度の通信帯域)が必要になる。さらに初期費用として、カメラなどの機器費用(新規購入の場合)、機器設置工事費用などが別途かかるとのこと。

 また、ギガらくカメラの現行プランについては、11月30日で新規申し込み受付を終了するとのことだ。

 なお両社では今後、防犯・監視目的だけではなく、人物特定・カウント、属性分析などの機能を活用した、マーケティングや業務効率化支援などのサービス展開も計画している。