CTC、プロセスマイニングソリューション「Celonis IBC」で企業のDXを支援

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は4日、独Celonis SEのプロセスマイニングソリューション「Celonis Intelligent Business Cloud（IBC）」を同日より取り扱い開始すると発表した。CTCでは、導入効果のアセスメントから導入・設定、運用、教育までをトータルにサポートするという。

　プロセスマイニングとは、システムのさまざまなログを分析して、業務プロセスの全体を可視化し、問題点の把握につなげる手法。企業におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の取り組みが進展する中で、部分的な変更や最適化ではなく、業務全体の改善につなげる手法として注目を集めているという。

　今回取り扱うCelonis IBCは、企業内で日々発生する業務データやログを取り込み、AIによる分析で業務プロセスにおけるボトルネックや改善点を特定するプロセスマイニングソリューション。プロセスの改善に必要な「観察（Observe）」「方向づけ（Orient）」「意思決定（Decide）」「行動（Act）」からなる問題解決の方法「OODAループ」を、ツールの中でリアルタイムに実行できる点が特徴とした。

　これを利用することによってユーザー企業は、想定以上に滞留している処理やRPAで代替え可能な処理などを発見できるほか、改善施策実施の前後でプロセスを比較することにより、効果のある施策に取り組めるとのことだ。

　なおCTCでは、Celonis IBCの提供にとどまらず、データ設計やコンサルティング、設定、既存システムとの連携、運用、教育などのサービスをトータルで提供する考え。販売にあたっては、企業の営業部門や生産部門に加え、購買・財務などを含めたバックオフィス部門もターゲットとしており、3年間で10億円の売上を目指している。