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NTTデータ・ビズインテグラル、ERPソフト「Biz∫」とデロイトトーマツグループのリスク分析サービスを連携

 株式会社NTTデータ・ビズインテグラルは27日、ERPパッケージソフトウェア「Biz∫(ビズインテグラル)」のユーザーにおける経営の高度化・ガバナンス強化を図る事を目的として、デロイトトーマツグループのデロイトトーマツリスクサービス株式会社(以下、DTRS)と、DTRSへの顧客紹介を可能とする契約を締結したと発表した。

 この契約により、Biz∫のユーザーは、Biz∫の試算表データ、販売データ、購買データなどについて、簡単な初期設定を行うことで、デロイトーマツグループのSaaS型リスク分析サービス「リスクアナリティクス オン クラウド(Risk Analytics on Cloud)」に連携できるようになる。

 入力されたデータは、リスク分析ごとの各アプリケーションを通じ、トーマツの経験と知見に基づき設定されたリスクシナリオと照らし合わされ、リスクのスコアリングが行われる。これにより、ユーザーはダッシュボード上で、子会社、購買、販売に関するリスク分析結果の閲覧が可能となり、それを基にリスク対応を検討・実施することで、リスク管理態勢強化が見込まれる。特に、経営企画部門・経理部門においては多数ある子会社や事業のリスクの早期発見、内部監査部門においては効率的・効果的な内部監査の実施が期待できる。

 「リスクアナリティクス オン クラウド」は、2017年12月に有限責任監査法人トーマツが開発・発表した、国内監査法人初のクラウドベースのSaaS型リスク分析サービスの総称。トーマツが保有するプライベートクラウド「Deloitte Analytics Cloud」上に、子会社、購買、販売用のアプリケーションのほか、経費・労務用のアプリケーションを用意しており、企業が所定の形式でデータを連携することで、トーマツが分析用アプリケーションを通じて分析結果を提供する。

 NTTデータ・ビズインテグラルとDTRSでは、経営リスク管理のニーズの高まりを受け、Biz∫に入力された試算表データ、販売購買データを、クラウド上のリスクアナリティクス オン クラウドで分析することで、一気通貫して経営リスクの検知を可能にしたと説明。Biz∫はこの連携により、グループマネジメントにおける適時・適切なリスク対応の実現を支援するとともに、バックオフィス業務の効率化に寄与することを目指すとしている。