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キヤノンITS、ウェブアプリ超高速開発環境「Web Performer」V2.3を販売開始

チャットボット付きウェブアプリの自動生成機能を追加

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は9日、超高速開発(ローコード開発)を実現するオートメーションプラットフォームの最新版「Web Performer V2.3」の販売を開始した。

 Web Performer V2.3では、業務システムの利用者とシステム運用者の業務効率化を実現するため、作成するウェブアプリケーションにチャットボットを追加できる機能を追加した。

 利用者がシステム操作での不明点を自然言語で検索すれば、チャットボット機能により解決策を提示してくれるため、ユーザビリティ向上と利用者の利便性を向上できる。また、運用担当者はシステムを利用する上での注意点や、問い合わせの多いQ&Aをチャットボット機能に登録することで、利用者からの問い合わせ対応業務の負荷を軽減し、業務効率化を実現する。

 その他にも、企業独自の専門用語や業界用語などを独自の辞書登録できる機能や、同じ意味として認識させたい語句を類似語辞書に登録できる機能を備えるなど、自由なカスタマイズが可能となっている。

チャットボット機能により利用者と運用担当者の業務効率化を実現

 アプリケーション開発の効率化を向上する機能としては、テスターのGUI操作からテストシナリオを自動生成する機能を追加。これにより、テストシナリオの作成からテスト実行までの一連の操作を自動化し、テスト工数を大幅に削減する。また、アジャイル開発を進める中で、既存機能への影響を確認する回帰テストにおいても、作成済みのテストシナリオを自動実行することですぐに確認できるため、テストの属人化やテスト項目の抜け漏れ発生などによるテスト低品質化を防ぐだけでなく、テスターへの負担を省力化し、開発プロセス全体の高速化を実現する。

 また、開発者がリポジトリを定義しているバックグラウンドで、変更があった定義の差分を自動生成できる機能や、業務で管理しているExcelファイルのデータを、直接Web Performerのリポジトリ定義として取り込める機能を追加。

ウェブアプリケーションの操作によるテストシナリオ自動作成とテスト自動実行

 このほか、開発のさらなる高速化を図る機能として、Excelで管理しているデータをコピー&ペーストでWeb Performerに取り込み、データモデルとして利用できるようにする機能や、ビジネスプロセスを定義するためのエディタの改善、アプリケーションのバックグラウンド生成機能などを追加。EclipseやWeb Performerモジュールがなくても、自動生成、自動テスト、クラウド環境デプロイが行えるコマンドラインツールを追加した。

 製品の価格(税別)は従来と同様で、Web Performerユーザーライセンスが3ライセンス360万円から、Web Performer SI開発ライセンスが2ライセンス150万円から。キヤノンITSでは、Web Performerの機能を継続して拡張することで開発市場を広め、自動生成プラットフォームによる開発の市場拡大を図っていき、2022年までに50億円(導入支援、システム開発を含む)の売上を目指す。