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NRI、自社データセンター内にOracle Cloud Infrastructureの専用環境を構築

自社統制下でのパブリッククラウド運用を実現へ

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は13日、Oracle Cloudのdedicated regionを世界で初めて導入し、NRIの専用パブリッククラウドとして利用すると発表した。稼働は2020年第2四半期からを予定している。

 昨今では、日本の金融機関におけるパブリッククラウド活用が本格化する一方、ガバナンスやセキュリティを自社統制下で行いたいというニーズも根強く存在しているとのこと。

 NRIでは、こうしたニーズに対応しつつパブリッククラウドの有用性や競争力を活用するアプローチのひとつとして、自社データセンター内に専用パブリッククラウドを設置し、自社統制下で運用するという、新しい活用形態の取り組みを始めている。

 今回はOracleおよび日本オラクルの協力を受け、Oracle Cloudのdedicated regionを世界で初めて採用し、自社データセンターへの導入を開始した。パブリッククラウドのOracle Cloud Infrastructure(OCI)を自社データセンター内に専用で導入することによって、オンプレミスのOracle Database環境をセキュアなパブリッククラウド環境に移行可能になる。

 NRIは今後、この専用パブリッククラウド環境である「NRIクラウド Fusion区画」の整備を順次進める計画で、パブリッククラウドで提供されるさまざまなクラウドサービスを、NRIの自社サービスに組み合わせることで、自社サービスのさらなる価値向上を目指す。

 また、自社データセンター外のパブリッククラウドもあわせたマルチクラウド運営により、マルチクラウド全体での統一したサービスマネジメントの実現を図る考えだ。