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明電システムソリューションズのVR安全体感教育サービス、コンテンツ配信基盤にOCIを採用

柔軟性やセキュリティ、費用対効果の高さなどを評価

 日本オラクル株式会社は20日、株式会社明電舎が、子会社の明電システムソリューション株式会社を通じて提供するVR安全体感教育サービス「明電VR安全体感教育」の教育コンテンツ配信基盤として、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を採用したと発表した。

 明電グループでは2008年から、グループ従業員を対象とした安全体感教育を開始しており、2016年からはグループ以外にも出張教育を有償で提供してきた。さらに、昨今のコロナ禍において集合教育が難しくなっている状況を踏まえ、新しい提供形態として、サブスクリプション方式で利用可能なVR教育サービスの展開を開始している。

 明電システムソリューションでは、この新規サービスの立ち上げにあたり、教育コンテンツ配信基盤を新たに構築した。同社では、迅速にサービス提供を開始するために、パブリッククラウドを前提として複数のサービスを比較・検討した結果、高い性能を持つとともに、契約企業のサービス利用情報を扱うデータベースの暗号化機能など、セキュリティに優れた標準機能を備えている点、また、コンテンツ配信基盤として重要な、コンピュートおよびアウトバウンドのネットワークを含めた費用対効果が高い点などを評価して、OCIを基盤に選定している。

 明電システムソリューションは、OCI上に教育コンテンツ配信基盤を1カ月で構築し、2021年1月から「明電VR安全体感教育」のサービス提供を開始している。OCIは、CPUとメモリを個別に拡張、あるいは縮小可能なため、将来的なサービス拡張や利用者増加があっても柔軟なリソース調整が可能。また、追加コストなしでデータベース暗号化機能を利用できるので、柔軟かつ安全なコンテンツ基盤を低コストで実現したとのこと。

 なお同社は今後、その他の外販向けサービスのプラットフォームもOCIに移行することを検討している。