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NRI、Oracle Cloud環境の包括的なシステム運用を行うマネージドサービス「atlax for OCI」を提供

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は12日、Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)上において、包括的なシステム運用を行うマネージドサービス「atlax for OCI」の提供を10月に開始すると発表した。

 NRIは2020年3月に、OCIの専用リージョン「OCI Dedicated Region」を自社データセンターに世界で初めて導入し、金融アプリケーションサービスの移行を実施するなど、OCIの活用を進めてきた。

 こうしたOCIの活用実績や、OCI上でのシステム構築・移行・管理に必要なスキル・ツール・プロセスが評価されたことで、NRIはOracle PartnerNetworkプログラムにおける、Oracle Cloud Platform Data Management領域の専門性が認められ、Cloud Solutions Providerの認定を取得した。認定取得により、OCIをNRIのマネージドサービスの一部として提供することが可能となったことを受け、NRIでは「OCI Dedicated Region」に加え、パブリッククラウドサービスとしてのOCIを対象とするマネージドサービス「atlax for OCI」の提供を開始する。

 「atlax for OCI」では、顧客企業のOCI活用を支援するため、既存のシステム環境のOCIへの移行から、ネットワークの構築・運用に至るまで、各領域のサービスを一元的に提供する。さらに、セキュリティ領域とシステム運用領域に対しては、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)のマネージドセキュリティサービス「SecurePROtecht」と、NRIのクラウド運用・管理ソリューションである「mPLAT」を組み込むことで、各企業のシステム環境に合わせたセキュリティサービスとシステム運用管理をワンストップで提供する。

atlax for OCIで提供するサービスの全体像

 移行サービスでは、既存のシステム環境からOCIへの移行を、検討から最適な利用のための設計・構築支援、移行後の運用・保守支援に至るまで支援する。

 セキュリティサービス(SecurePROtecht)は、OCIに最適なセキュリティ環境の設計・構築から運用・監視までをワンストップで提供。システム運用サービス(mPLAT)は、ITサービスマネジメント領域とシステムマネジメント領域の双方に対するソリューションを一元的に提供する。

 クラウド運営サービスは、アクセスログモニタリングやユーザー権限管理といった、OCI運営に関わる業務を支援する。ネットワークサービスは、OCI環境から顧客企業の拠点、他のパブリッククラウド、オンプレミス環境へのネットワーク接続を提供する。