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吉野家HD、グループ会社の会計システムを「SuperStream-NX」で統合・刷新

 株式会社インテックとスーパーストリーム株式会社は4日、株式会社吉野家ホールディングス(以下、吉野家HD)が、統合会計ソリューション「SuperStream-NX」を導入したと発表した。

 牛丼の「吉野家」をはじめ、さまざまな飲食店を国内外で展開している吉野家HDでは、現在、47社のグループ企業を抱えているが、連結会社が増えたことで、連結決算や連結納税などの会計業務が複雑化したほか、グループ各社で会計システムが異なるため、データ連携に手間がかかると点が課題になっているという。

 そこで同社では、2017年度末にスタートした本部業務改革プロジェクトの一環として、これまで別々だったグループ各社の会計システムの統合・共通化を決定した。

 従来は、会計システムにスーパーストリームの統合業務システム「SuperStream-CORE」を利用しており、これをまったく新しい別製品に刷新することも検討したが、新システムには、グループ共通で使えることに加えて、毎月200万件の仕訳明細を処理できることが求められ、膨大な件数を迅速に処理できるパッケージ製品である点や、複数画面を立ち上げて各社同時に仕訳入力できるなど、統合会計を意識したソリューションに進化している点が評価され、SuperStream-NXの採用を決めたとのこと。

 なおSuperStream-NXの導入にあたっては、グループ一斉運用に向けて、グループ各社の業務要件の洗い出しから新しい業務フローの策定、システム要件定義、クラウド環境構築、データ移行、運用手順書の整備などをインテックが支援している。

 今回の本部業務改革プロジェクト遂行の結果、吉野家HDはグループ全体の会計システムを統合しただけではなく、勘定科目、業務運用の統一も実現。プロジェクト推進にあたり、人件費や関連コスト、時間削減などで20%の効率化を目指していたが、会計業務効率化の効果もあり、2019年度中に当初の目標に達成する見込みという。

 さらに今後は、外部サービスとの連携を進めながら、さらなる業務改善を図る考えだ。