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日本病院会など3者、PHSを代替する病院向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供へ

 一般社団法人日本病院会、株式会社日本病院共済会、株式会社フロンティア・フィールドの3者は21日、PHSの代替通信用スマートフォンサービス「日病モバイル」の提供、および病院内の携帯電話不感知対策サービス(以下、不感知対策)の提供に関し、業務提携契約を締結したと発表した。

 2020年7月に予定されているPHS公衆網の停波に伴って、病院ではPHS端末から4Gもしくは5Gのモバイル回線を活用したスマートフォンなどへの移行が進展すると想定されており、オンライン診療をはじめ、医療分野でのICT化促進が予想されているという。

 また、電波環境協議会では「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」が取りまとめられており、この指針に基づいて施設内での携帯電話の利用を開始している医療機関もあるとのこと。

 こうした中で3者では、PHSの代替として、携帯電話回線を活用した「日病モバイル」を提供するとしており、日本病院共済会を窓口として、1月下旬より申し込み受付を開始する。このソリューションでは、安定した通信品質の内線通話・外線通話に加え、ログイン管理、チャット、ナースコール連携、エマージェンシーコール、モバイル端末管理(MDM)などを基本機能として標準搭載するとした。

 一方で不感知対策としては、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの各キャリアと共用アンテナ設備に関する協議を2019年11月より開始しており、準備が整い次第、順次案内を開始するとしている。

 今後は、「日病モバイル」を導入した病院、医療系ICT事業者、医療機器メーカーなどとパートナー会を設立し、地域医療のプラットフォームとしての活用や、「日病モバイル」のプラットフォーム上で簡単にアプリケーションを実装可能な環境の構築などを目指すとのこと。