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ユニアデックス、閉域LTEとクラウド環境を利用した院内スマートフォンサービス

ナースコールとの連携にも対応

 ユニアデックス株式会社は4日、閉域LTEとクラウド環境を利用した院内スマートフォンサービス「スマートフォンIPナースコール連携ソリューション」を提供開始すると発表した。

 医療・介護機関では、従来、構内電話としてPHSが広く利用されてきたが、2021年1月にPHSの公衆網サービスが終了となることから、屋内のみで使用する構内PHSもアンテナや端末の新規販売が終息していくと予測されており、PHSを使い続ける場合の在庫品確保などが課題になっているという。

 今回発表された「閉域LTEクラウドサービスモデル」は、閉域LTEを活用したクラウド型内線通話・ナースコール連携サービス。従来の構内PHSと同様に、内線電話として使用できるだけでなく、ナースコール(ケアコム製ナースコールシステム)の着信にも対応する。

 ナースコール着信時には、ナースコールシステムのポップアップと同じ呼出情報をスマートフォンにビジュアル表示できるため、看護スタッフに直感的な呼出情報を通知することが可能。さらにIP電話の設定により、一斉発信、着信順番の詳細な設計にも対応できるとした。

 また内線/外線の通話、ナースコール着信・画像表示に加えて、遠隔ビデオ通話やチャット機能、Push to Talk(トランシーバー機能)などのアプリケーションも活用できる。例えば、Bluetoothインカムなどを利用することにより、両手を使った作業をしている際でも、ナースコール対応や通話が可能になる。加えて、インスタント通話を活用し、お互いの状況を即座に把握するといった、医療現場のコミュニケーションの活性化が期待できるとのこと。

 なおユニアデックスでは、閉域LTE網の中でシステムに接続する仕組みにより、これまでアクセス回線として敷設していた無線LANの導入コストを必要最低限に抑えられると説明している。また、音声制御システムもクラウドで提供されるため、導入や運用にかかるコストも、オンプレミスでシステム構築を行う場合と比べて削減できるとした。