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大崎市民病院、フラッシュストレージ「FlashArray//M20 R2」で容量の最適化や電力削減などを実現

 ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社(以下、ピュア・ストレージ)は16日、大崎市民病院(宮城県大崎市)が、フラッシュストレージ「FlashArray//M20 R2」を採用したと発表した。同病院では、消費電力の削減や省スペース化を実現したほか、重複排除機能を利用して仮想マシンの容量削減を実現したという。

 大崎市民病院が利用していたHDDによるストレージシステムでは、ディスク障害や消費電力の高さなどの課題を抱えていたほか、各医療情報システムを40台以上の物理サーバーで稼働させており、省スペース化への課題もあったという。そこで、システムが更新時期を迎えることを受けて、ファイルサーバー以外のストレージをオールフラッシュにすることを検討した。

 そこで、重複排除性能や拡張性の高さを評価してピュア・ストレージのFlashArray//M20 R2を選定。Oracle Databaseを利用している部門システム群から、オールフラッシュストレージへの移行を開始した。

 具体的には、2018年1月にフラッシュストレージの最初の構築が完了し、同年3月に内視鏡部門システムと生体情報管理システムを移行。2019年3月までの期間で、残りのOracle Databaseを利用する部門システムを更新しつつ、フラッシュストレージへの移行を完了させた。

 実際の効果としては、FlashArray//M20 R2の導入後、仮想マシンの容量が平均1/3.5に削減されるとともに、物理的にも従来の3ラックが3Uサイズに削減され、消費電力も従来と比べて1/10以下に抑えられたという。

 なお医療システムは、システムダウンが患者の生命に影響する可能性があるため、24時間365日、システムを止めることなく稼働させ続けることが要求されるが、大崎市民病院では、システムを停止させることなく、オールフラッシュストレージへと問題なく移行完了できたとのこと。また、容量の拡張を行った際にもシステムを止めることなく作業を完了できており、同病院では、そうした点も高く評価している。