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来店客が自身のスマホで商品をスキャン――、小売店舗向けに「セルフスキャンショッピング」を提供

レジでの待ち時間を減らし、買い物体験の向上と業務負荷の削減を実現

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、来店客が自らのスマートフォンを活用し、商品スキャンを手軽に行えるようにする小売店舗向けソリューション「セルフスキャンショッピング」を発表した。4月より販売を開始する。

 「セルフスキャンショッピング」は、来店客向けの専用スマートフォンアプリと、基幹システムや顧客システムなどの既存システムと連携するAPIにより、商品スキャンや決済を、来店客が自ら行えるようにするクラウドソリューション。

 来店客は、棚から商品を手に取ってかごに入れる際に、スマートフォンにインストールした専用アプリと内蔵カメラを利用して商品バーコードをスキャンすることで、買いたい製品をオンラインのカートに追加していく仕組みを採用した。

 その後レジにて、アプリから支払い用のバーコードを表示し、レジにかざすことで決済を行える。なお当初は、現金とクレジットカードでの支払いに対応するという。

 来店客自身のスマートフォンを活用してもらう仕組みのため、店舗側で貸出端末を用意する必要はないほか、各種サーバー機能もクラウドサービスで提供されるので、多額のコストをかけずに導入できる点もメリットとしている。

 価格は、店舗ライセンスが100万円から。別途、企業ライセンスも用意される。

 また今後は、7月をめどに、クレジットカードや電子マネーを利用したスマートフォン内での決済機能を追加するほか、セキュリティ対策機能、来店客の利便性向上に向けた、AI/ARを活用した各種機能などを順次追加していく予定だ。