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ネットワールド、Amazon S3完全互換のオブジェクトストレージ「Cloudian HyperStore」を販売

 株式会社ネットワールドは17日、米Cloudianと国内初のディストリビュータ契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のオブジェクトストレージ製品「Cloudian HyperStore」を2020年1月より販売開始する。

 HyperStoreは、Cloudianが開発・販売しているオブジェクトストレージで、スタンドアロンのソフトウェア(10TB~)、もしくはアプライアンス製品(96TB~)として提供されている。

 最大の特徴は、APIがAmazon Web Services(AWS)が提供しているAmazon S3と完全互換になっている点。また、Amazon S3プロトコルに準拠しているだけでなく、複数のオブジェクトストレージをスムーズに連携してスケールさせる仕組みも備えており、パブリッククラウドやほかのデータセンターに分散格納することが可能だ。

 なお、データのターゲットストレージがAmazon S3互換のオブジェクトストレージであれば、HyperStoreとつなぐことによって全体を一つの超大型ストレージとして扱えるという。また、Amazon S3対応のアプリケーションであれば、そのままのデータ形式でHyperStoreへのアクセスを行えるとのこと。

 さらに、Amazon S3互換オブジェクトストレージとの間でデータ複製やデータ移行も容易で、バックアップ/アーカイブや災害復旧(DR)構成での利用にも対応している。

 このほかネットワールドでは、複数存在するオブジェクトストレージの中でも、日本発であること、サポートの本拠点が日本にあることから、顧客から寄せられる日本特有の多種多様なニーズにも応えられると考え、Cloudianとのディストリビュータ契約を締結したとしている。

 参考価格は、HyperStore 1500アプライアンスの場合、1ノードあたり536万円から。利用にあたっては最小3ノードが必要となる。