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東レシステムセンター、クラウディアンのオブジェクトストレージ「HYPERSTORE」を導入

 クラウディアン株式会社は16日、東レグループのITシステムを担当する株式会社東レシステムセンターが、オブジェクトストレージ「CLOUDIAN HYPERSTORE」を採用したと発表した。2015年に導入して以来、安定運用を続けているという。

 HYPERSTOREは、x86サーバーをハードウェアとして利用し、Amazon S3 APIに準拠したオブジェクトストレージシステムを構築できるSDS(Software Defined Storage)製品。数十TB程度の小規模からスタートし、データ量の増加とともにハードウェアを追加するだけで、ストレージシステム全体の容量を無制限に拡張できるという特徴を持つ。

 東レグループでは、研究・開発や製造の過程において膨大なデータを生成しており、データはさらに増加し続けている。東レシステムセンターでは、それらを確実に保護していくために、コストパフォーマンスがよい巨大なストレージが必要になると考え、複数の製品を比較した結果、HYPERSTOREを採用したという。

 採用にあたっては、クラウドで高い実績を持つAmazon S3 APIとの互換性が高い点や、容量に上限がない点、単一障害点のない分散アーキテクチャである点などが評価された。

 東レシステムセンターは、HYPERSTOREを導入後、容量制限を設けずに社員のデータを保存できる、オンラインストレージのようなファイル共有アプリケーションやファイルサーバーのストレージとして利用し、安定的に運用してきたとのこと。

 また、HYPERSTOREのCRR(クロスリージョンレプリケーション)機能を使い、パブリッククラウドのAmazon S3にデータを自動複製する災害復旧対策も同時に実現している。

 さらに今後は利用法を拡張し、従来のNASでは対応しきれないAI、IoT、ビッグデータなどについても取り扱う共通ストレージ基盤へ、システムを拡張していく考えだ。